記事「小説」 の 検索結果 36255 件
-
上野上野介の面倒事 二十九回結局、美咲は本来の休日も含めて八日間上野介の所で過ごすことにしたようであった。その間、上野介と源一郎や詩織は家の中では自由に話しにくくなってしまった。それでも、上野介は詩織の事故の捜査がどうなっている..
-
上野上野介の面倒事 二十八回次の朝遅くに上野介が起きた時、美咲はすでに奈美恵と朝食を済ませて、部屋に戻って来ており、床の上でベッドに寄りかかりながら、体育座りでぼんやりと上野介を見つめていた。上野介はそんな美咲の横に立つと、いつ..
-
上野上野介の面倒事 二十七回その時であった。源一郎が反対に上野介に訊くように言い出した。 「でもよ。それより、俺の方がおまえのあれを知ってから、ずっと訊いてみたかったんだよな。そもそも、おまえは女の人とかに、まともに興味な..
-
上野上野介の面倒事 二十六上野介は美咲に連れられて、小山田弁護士の事務所に行くと、あらためて美咲と共に名刺を差し出したり苦手な挨拶をさせられたり、美咲と小山田弁護士の当たりさわりのない世間話に付き合わされたりした。そして、帰り..
-
上野上野介の面倒事 二十五回午後二時着の飛行機が予定通り到着して、パーカーとジーンズ姿の美咲が到着ロビーから上野介の居る一般ロビーに来た時、すでに土産物屋のコーナーなど、空港の隅から裏表と一通り源一郎と見て回って戻って来ていた詩..
-
上野上野介の面倒事 二十四回加奈子が、源一郎と握手をした瞬間から、上野介達の言っている事が本当であると解るまでの間の行動と会話は、あまりにも間抜けなものであった。加奈子は何度も、目の前で、はっきりと見えているのに実体の無い源一郎..
-
上野上野介の面倒事 二十三回上野介は、その瞬間、目の前で起きている、自分の考えていた通りの光景に、思わず拳を握り親指を立てると、源一郎や詩織に成功したと、合図のように示して見せた。 「やったね。まさかこんなに上手くいくなん..
-
上野上野介の面倒事 二十二回上野介達は、自分達でもお互いに気がつかなかったが、かなり無表情な顔をしてお互いの顔を見合わせた。ひょっとすると、人間は、あまりにも意外な事に出会うと、どのような顔をしてよいのかすら判らなくなってしまう..
-
上野上野介の面倒事 二十一回上野介はなにやら嫌な予感がした。山之上刑事の、この顔をしかめたところは、昔、何度も見たことがあったからだ。 「やっぱり、昔の俺の事で、なんかあったんですね。」 上野介は山之上刑事に訊いた。..
-
上野上野介の面倒事 二十回上野介が椅子を見つけて、弁護士もすぐに帰り、一人になって、というか、その横に他人からは見えないであろう源一郎と詩織が並んで、実際は三人で一緒になって座り込んでいたら、そこに先程、小栄田刑事と共に一課の..
-
上野上野介の面倒事 十九回詩織は、上野介が上手くこの場を切り抜ける話をするために、自分に話を聞かせてくれと言っている事に気がついた。詩織は懸命に自分が屋外に一人で居て、事故の前にアリバイの無い日時と場所を思い出した。 「..
-
上野上野介の面倒事 十八回詩織は、源一郎よりもだいぶ遅れはしたが、それでも二十分はかからないで警察署にたどり着いた。だが、息を切らしながら警察署のガラスのドアを一回ですり抜けて中に入ったまでは良かったが、源一郎も見当たらないし..