記事「小説」 の 検索結果 36259 件
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第55話 武勲詩の顛末-28モンペリエの知事舎でヴィラール元帥は苦々しい顔をしてバヴィル知事に苦言を呈した。 「彼らにあのような死に方をさせたのは、まずかったですな。これがニームでなかったら、またあの連中を新たに煽り立ててし..
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第55話 武勲詩の顛末-27八月十六日には、ニームの裁判所でメレたち五人に対する判決が出された。それは全員に対して車責めによる処刑を行い、遺体は焼き尽くすというというものであった。判決が出されたのも早ければ、死刑執行がおこなわ..
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第55話 武勲詩の顛末-26捕まった五人と収容されたロランの遺体に対する扱いは過酷なものであった。バヴィル知事はこれまでさんざん悩まされてきたロランの死に小躍りした。 「ロランを英雄視している連中に思い知らせよ!」 バヴ..
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第55話 武勲詩の顛末-25アドルフは城への突入の指揮は副官に任せ、自分自身は別働隊を率いて城の周辺をさらに捜索させていた。 「隊長、どうしてこんなところを捜索するんですか。彼らはあの中にいるのではないのですか?」 「あそ..
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第55話 武勲詩の顛末-24しかし、すぐにメレはその重みが軽減されるのを感じた。 「おい、おまえ一人じゃ無理だろ。おれにも手伝わせろ。」 ラスパルの声だった。 「おれの命令に従わない気か。」 「あの任務なら後の連中で..
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第55話 武勲詩の顛末-23こうして竜騎兵たちは様々な手段で翻弄された。階段を上っていると天井から小石がぱらぱらと降ってくることもあれば、床がいつの間にか水浸しになっていることもあった。竜騎兵はその度に下手人を探し回ったが、ど..
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第55話 武勲詩の顛末-22「あくまでも、マルトにはロランが生きていると思わせるんだ。」 「そうだな。様子がおかしかったものな。」 「本当のことを知ればきっと取り乱すだろう。」 「それにこんな男と一緒にしちゃおけねえ。ロラ..
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第55話 武勲詩の顛末-21メレとカトリーヌもやって来た。 「おい、みんな何やってるんだ? 早く逃げようじゃないか。」 「うむ。しかし、おかしいんだ。」 そこへグリモーが灯りを持ってやって来た。 灯りに照らされた部..
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第55話 武勲詩の顛末-20ラスパルたち四人は二人ずつ組になって城壁の最上部にある銃眼から城の周囲を注意深く見回っていた。元々夜目の利く彼らであるが、竜騎兵の存在を最初に目ざとく見つけたのはグリモーであった。 「誰かいる。」..
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第55話 武勲詩の顛末-19八月十二日の夜更け、カステルノー・ヴァランスに向けて竜騎兵の部隊が忍び寄っていた。それを率いるのはアドルフ・ド・ルールであった。 「今ヴァランス城には、ロランとその腹心メレがいるのは間違いない。エ..
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第55話 武勲詩の顛末-18八月十三日の正午、連合軍はフランス・バイエルン軍を攻撃しだした。前日フランス軍の捕虜になった者は撤退という偽の情報を流すための間諜だったのである。 まずはマールバラの軍がタラールの騎兵部隊に突撃..
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第55話 武勲詩の顛末-17八月十二日、タラール元帥はブリントハイムの村でマルサン元帥およびバイエルン選帝公と作戦会議を開いていた。彼らは軍を二つに分け、タラール元帥はドナウ川に近い右翼を担当し、マルサン元帥と選帝公は松林の丘..