記事「本」 の 検索結果 110258 件
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マイケル・サンデル『これからの「正義」の話をしよう』の書評2:ベンサムの功利主義とミルの自由主義イギリスの哲学者のジェレミー・ベンサム(Jeremy Bentham, 1748-1832)は、人間の快楽と苦痛は計量可能な『量的』なものと定義して、『最大多数の最大幸福(あるいは人数にこだわらない最..
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マイケル・サンデル『これからの「正義」の話をしよう』の書評1:対話型講義と現代社会を動かす原理ハーバード大学教授であるマイケル・サンデル(Michael J. Sandel,1953~)の『正義(justice)』について考える倫理学的な哲学が、現代において注目されている理由は何だろうか。その..
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福岡伸一『世界は分けてもわからない』の書評2:マップラバーとマップヘイターの対照的な行動原則大気中に漂っている微生物やモノ・身体に付着した微生物の増殖活動によって、食物の腐敗現象が起こりますが、人類は微生物による腐敗現象を抑制する化学物質として『防腐剤・保存料』を発明した。本書では、サンドイ..
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人間はなぜ“威嚇・敵視”されるよりも笑われたほうが怒るのか?:対等な相手に見られたい心理攻撃行動のディスプレイや威嚇的な言動から分かることは、人間も他の動物種と同じように、実際に相互が傷ついたり死んだりするリスクのある『戦闘・戦い』をできるだけ避けようとして、『威嚇・虚勢・攻撃のディスプ..
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植木理恵『ウツになりたいという病』の書評3:認知の歪みの改善とうつになりにくい物事の考え方社会の標準的な価値観や常識と距離を置いて、『自分なりの人生観・価値観』を持つことができれば精神的な葛藤や焦燥(苦悩)を緩和できるとは思いますが、現実には『社会的な価値観と最低限の生活水準がセットになり..
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植木理恵『ウツになりたいという病』の書評2:現代の競争社会の圧力とセリグマンの学習性無力感によるうつ『第一章 ウツ気分を大量生産する社会の秘密』では、どうして現代の日本でうつ病(ウツ気分)や自殺者が増加しているのかという社会的要因を考察しているのですが、著者は現代の競争社会が生み出す学習性無力感をク..
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植木理恵『ウツになりたいという病』の書評1:うつ病の未病としてのウツもどきとうつ概念の拡大古典的なうつ病(気分障害)とは異なる症状や特徴を持つ『非定型うつ病(新型うつ病)』については、過去にこのブログでも何回か取り上げていますが、本書では“ウツもどき”というフレーズによって現代的なうつムー..
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内田樹『日本辺境論』の書評3:“辺境性”を活用してきた日本と先行者(世界標準)との距離戦前と戦後の日本の軍事外交や国際情勢の認識に共通する要素として、内田氏は『被害者意識(外国が攻撃してくるからこちらも反撃せざるを得ない)』を上げていますが、『追い詰められる前の段階』で自ら先手を打って..
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内田樹『日本辺境論』の書評2:“理念・ビジョン”ではなく“他国との比較”で語られる日本日本の政治家・知識人は日本がどのような国であるかということについて、『日本固有の主張・理念(ビジョン)・特徴』で語るのではなく『他国との比較(ランキング)』で語ることが多いというのですが、他国との比較..
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内田樹『日本辺境論』の書評1:“中心―辺境(周縁)”の二元論から考察する日本文化論『日本人とは何者なのか?日本文化とは何なのか?』という普遍的な問いに対して、“辺境性・周縁性の概念”を用いて答えようとしている本ですが、著者の内田氏が何度も『既に先賢・先人によって語りつくされたテーマ..
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五木寛之『百寺巡礼 第十巻 四国・九州』の書評4:加藤清正の本妙寺と大分県国東半島の羅漢寺第97番 本妙寺(ほんみょうじ) 熊本県は豊臣秀吉の家臣の猛将であった加藤清正が統治した時代があり、清正は朝鮮出兵・虎退治の武勇だけでなく難攻不落の熊本城を建設したことでも知られる。『隈本』とい..
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五木寛之『百寺巡礼 第十巻 四国・九州』の書評3:空海信仰の善通寺・長崎の唐寺の興福寺第93番 善通寺(ぜんつうじ) 讃岐うどんで知られる香川県にある善通寺は、真言密教の祖である弘法大師・空海ゆかりの寺(空海が建立した寺)であり、四国八十八箇所巡りの第75番札所である。四国八十八..