記事「現代美術」 の 検索結果 572 件
-
甲府桜座では帷子耀さんイベントに吉増さんゲスト参加+山梨文学館では草野心平展+吉増展閉幕です蜘蛛の巣に 露あたらしき 朝ぼらけ (吉岡 実) 詩人の吉岡実さんは、句作りとなると、超前衛の詩人から一転、季節の情感を繊細にあらわす花鳥諷詠を基本にしました。この作、朝がた、..
-
アフリカンアートミュージアムで「ベニン王国の美術」展を観ました。素晴らしい!これには瀧口修造も言及し鬼一人 泣きに来てゐる 曼珠沙華 (辻村 麻乃) 辻村麻乃(まの)さんの第二句集『るん』からです。秋の彼岸となって、この夏は猛暑だったので花は遅れるかなと思ったのですが、いやいや彼岸..
-
愛媛県の久万美術館、開館30周年の企画展を観てきました。佳品ぞろいです。ともし火に したしみそめて 獺祭忌 (阿波野 青畝) 獺祭忌(だっさいき)は、正岡子規の命日を表わす季語です。子規は、明治35年の9月19日に34歳の若さで亡くなりました。(糸瓜忌、と..
-
多摩美大美術館では「神仏人」展+松濤の吉増剛造展、岡野弘彦さんとでした+吉増さん新著「図書新聞」紙上野ざらしの 賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ) 秋暑し (松本 邦吉) 句集『かりぬひ抄』の「奈良三句」連作からです。古都奈良の郊外の道端に、ふと目をとめた仏像があったのですね。..
-
真夏の高野山・根来寺を訪ねました+松濤の吉増さん展、山根基世さんゲストに声をテーマのトークでした夏山に 虹立ち消ゆる 別れかな (芥川 龍之介) 奇想句も多い芥川ですが、時にこんな若々しい抒情句も残します。この夏の日本列島、酷暑がまだ続き、とてもこんな具合に夏山の虹..
-
松濤美術館では「涯テノ詩聲 詩人 吉増剛造」展がはじまりました。内覧会に出席です。真白なる 猫によぎられ 大旱(おほひでり) (加藤 楸邨) 炎天のもとを歩いていると、白猫がトットコ道をよぎっていった、という情景です。真っ白なネコ君、どうやらこの強い陽射し..
-
横浜美術館ではモネ展+エルメス、朝吹真理子さんテクストをプレゼント+詩集案内炎天や 巌も渚も ましろなる (松本 邦吉) このところの異常な猛暑続きには閉口ですね。最高気温が40℃を超えました。詩人の松本さんのこの句、『しずかな人 春の海』に収められ..
-
庭園美術館ではブラジル先住民の椅子展、愉快+吉増剛造さん、NHK「こころの時代」出演です蝉の合唱 神々は木に怠くつす (安東 次男) 「怠くつ」とは退屈をこう表記したのでしょう。梅雨が明けて、さあ蝉の合唱が、となる季節なのに、ここ数年は蝉声が稀になりました。今年は..
-
原美術館では小瀬村真美さん「幻画~像の表皮」展、映像作品がすばらしいです夏至即ち 夏の最も 暗き日ぞ (高橋 睦郎) 今年の夏至は、今度の木曜日21日です。夏至は、日の出から日の入りまでの時間が最も長い日、ですが、日本ではちょうど梅雨の季節なのですね。一日中..
-
上田市美で篠田桃紅展を鑑賞+別所温泉は「信州の鎌倉」、古刹巡りです(画像追加)灯るごと 梅雨の郭公(かっこう) 鳴き出だす (石田 波郷) 梅雨の雨が降るなかで、郭公が一羽、また一羽と鳴きだした様子を、「灯るごと」、まるで家々の明かりが夜の闇のなかで灯りだすよ..
-
斎田記念館では渡邉省亭の「花鳥礼讃」展+MA2ギャラリー、デザイナー猿山修さんとのコラボです天使魚(てんしうお)も いさかひすなり さびしくて (水原 秋櫻子) 「天使魚」はエンゼルフィッシュのことで、俳句では夏の季語です。水槽でエンゼルフィッシュたちが争っているのですね..
-
掛け軸を牡丹の絵に+吉増剛造さん、NADiffイベント最終回+『火ノ刺繍』誕生です夕暮や 籬(まがき)はなれし 蝶一つ (芝 不器男) 春の夕暮れ時、垣根を離れてゆるく飛びはじめた蝶を詠みました。不器男の句は、愛媛県南部の山間の里を舞台にしますが、その風景はどれもユ..