記事「詩」 の 検索結果 48594 件
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小樽文学館の瀧口修造展、オープニングは吉増剛造さん講演でした薔薇の葉の 蝕(むしばみ)を見る 薄暑かな (長谷川 かな女) 初夏の少しの暑さをいう「薄暑」とは良い言葉です。薔薇もいまがちょうど盛りのころ。かな女は杉田久女とともに大正時代を代表..
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福田尚代「慈雨 百合 粒子」展、ぜひご覧を!若葉して 籠りがちなる 書斎かな (夏目 漱石) 明治32年の作といいますから、漱石先生の熊本時代ですね。若葉の季節、外を歩くにはもってこいなのに、書斎に籠りがち。いやまだ小説は書き出..
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上村なおか+森下真樹ダンス「駈ける女」、観ました+平出隆氏発案のcrystal cage叢書が始動中鳩の歩の 夏空までは 遠きかな (安東 次男) 初句は「はとのあゆみの」と二字の字余りで読みたいですね。地上を歩く鳩を眺めて、暦からすれば到来の遅い夏の空を想っているのでしょうか。今..
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京都の福田尚代+かなもりゆうこ「本の梯子」展、チャーミングです+京都の「あじき路地」発見!維(これ)好日(こうじつ) 日あたたかに 風さむし (高浜 虚子) 『虚子五句集』に見つけました。昭和16年の3月27日の作です。「丸之内倶楽部俳句会」で詠んだとか。虚子が編集長だった俳..
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詩歌文学館での吉増剛造さん×笠井叡さん「足裏の律動」、見事な共演でした風冴えて 高嶺紺青 雪のこる (飯田 蛇笏) さすが蛇笏らしい、毅然たる風格の一句ですね。甲斐の国の高い山の嶺にきびしい風が吹いて、残雪のあるところを深い青色に輝かせている、という情景..
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岡崎和郎さん「心棒考」展は横田茂ギャラリー+吉増剛造さん笠井叡さんイベント、近づきました鎌倉を 驚かしたる 余寒あり (高浜 虚子) 立春後の寒さを余寒といいますが、毎年一番寒いのは2月3日、4日の立春が過ぎてからやってくるのでは。虚子はずっと鎌倉に住んでいました。虚..
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ヘルツォーク監督の「世界最古の洞窟壁画」、名作です+葉月ホールハウスでは故新井豊美さん追悼朗読会かなかなや 指組めば似る 晩祷に (三橋 鷹女) かなかな、つまり蜩(ひぐらし)の哀切感あふれる鳴き声を詠んだ作です。夏の終りの夕刻、居間でふと耳にしたかなかな。そこに座ったままで手を..
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盛岡の街と石川啄木+吉増剛造さん×笠井叡さん、詩歌文学館での「足裏の律動」で共演です夏雲の からみてふかし 深山槇(みやままき) (飯田 蛇笏) 蛇笏の住んだ山梨の山間の村での嘱目でしょう。しんと音の絶えた真昼間、奥山にたつ槇の木に入道雲がまるで絡んでいるように見..
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田村尚子写真集『attitude』、刊行記念トーク拝聴+早稲田古典籍研究所ワークショップご案内雨に剪(き)る 紫陽花の葉の真青 (まさお)かな (飯田 蛇笏) この蛇笏句、珍しくまっすぐに澄んだ視線を対象に向けています。紫陽花の花ではなく葉を詠んだところが蛇笏流の「俳」でし..
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「土方巽+中西夏之」展イベントで室伏鴻さん「背面」ダンス+中原中也の会では中也+富永太郎シンポ志す 惜春の句や 墨をする (星野 立子) 「惜春」を詠んだ句には秀作が多いのですが、この高浜虚子の次女も惜春をテーマに意欲作を試みようと墨をすっている、というわけです。立子の勝気な性格..
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世田谷美術館は駒井哲郎展がオープン+「風花」で古井由吉さんらの朗読会春暁の 貧しき時計 時きざむ (西東 三鬼) 新興俳句派の三鬼の作としては異色の、生活感の漂う抒情句ですね。春も深まった一日の夜明け時、枕辺の時計のチクタクいう音で眼を覚ました、という..
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笠井叡構成・振付の黒田育世ダンス「うみの音(こえ)が見える日」、圧巻の舞台でした犬の舌 赤く伸びたり 水温(ぬる)む (高浜 虚子) 虚子といえば「ホトトギス」の大宗匠、俳句国の大統領?で花鳥諷詠をモットーとしましたが、しばしば感覚的な句を作ります。これなどもそう..