記事「詩」 の 検索結果 48520 件
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富永太郎研究史上の新発見!+仙台の芝不器男+三太郎の小径と善導寺葡萄食ふことのひとつも 夜の秋 (森 澄雄) 森澄雄氏といえば、加藤楸邨主宰の俳誌「寒雷」に拠った俳人で現役最長老のおひとりです。「こほるこほると白鳥の夜の声」というようなモダン..
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西洋美術館ではハンマースホイ「静かなる詩情」展+〈吉本隆明〉という現象先生の 疎髯(そぜん)を吹くや 秋の風 (夏目 漱石) 疎髯とはまばらに薄く頼りなく生えたヒゲですね。肖像写真で知る漱石先生のヒゲはなかなか立派ですが、あれはあれで成育に苦労が..
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世田谷美術館のダニ・カラヴァン展オープン+「現代詩手帖」は安東次男特集号老いきれぬ 人の放さぬ 秋扇 (安東 次男) 今日はちょっとシブい「折々の句」です。暦は9月となりますが、まだまだ残暑も旺盛なのは毎年のこと。この句、秋になっても夏場の習いが抜け..
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自作詩朗読CD本『やさしい現代詩』PR+横浜トリエンナーレは来月13日からです蕎麦の香の はや夏痩(なつやせ)の眉目かな (石田 波郷) 新蕎麦は秋の風物ですが、そこに「夏痩の眉目」を取り合わせました。激しい夏を過ごして頬の肉もこそげおちた、そんな男の顔が香りの高..
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札幌の吉増剛造展に行きました+C・ムシャールさん特別講演兎も 片耳垂るる 大暑かな (芥川 龍之介) 芥川の鬼才は時にこんな句に発揮されます。あまりに暑くてへばりそう。ウサギ君だって片方の耳を垂れてグロッキー寸前、というありさまを、我鬼先生..
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俳誌「澤」は百号記念の田中裕明特集+北海道立文学館の吉増剛造展に行ってきます金色(こんじき)の 仏壇のある 海の家 (小澤 實) 「海の家」なら海水浴客のための休憩所でしょう。そこに仏壇があって、それも金色に塗られているというのですからなんともキッチュな情景..
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大江健三郎最新長篇小説『﨟たしアナベル・リイ(…)』、読みました+「星座」の吉増剛造特集は400頁超滂沱(ぼうだ)たる 汗のうらなる 独り言 (中村 草田男) 猛暑の毎日です。これぞ真夏の句。「滂沱」は、しかし国語辞典でも涙と雨の場合しか上がらないのですが、草田男は強引に滴って流れ..
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比較文学シンポジウム「〈郊外〉と〈暴力〉」+小林秀雄の評論文について冷麦と 鴫(しぎ)焼きとほか 何にしよう (高浜 虚子) この季節、虚子さんは昼さがりの蕎麦屋に入ったのですね。お品書きをながめながらの独白です。鴫焼きは、ナスの輪切りを炒めて、..
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多摩美では折口信夫会大盛況+澁澤龍彦展と田村隆一展水は広くして円(まる)し 朝は清らなり (荻原 井泉水) 自由律俳句の井泉水の作ですから、季節を特定する必要はないかもしれません。でもこの朝の爽快感、やはり初夏のイメージが浮かび..
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吉増剛造の新著『表紙omote-gami』+都写美では森山大道回顧展朝の虹 ひとり仰げる 新樹かな (石田 波郷) 新緑が美しい季節です。まあたらしい緑が匂います。明け方に降った雨があがって、朝の空にはきれいな虹が新緑の向こうにかかりました。それを..
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仙川界隈、満開の桜が散ります+世田谷文学館の永井荷風展、6日までです。天地(あめつち)を わが宿にして 桜かな (長谷川 櫂) 句集『松島』から引きました。この句集には花の名所、吉野で詠んだ桜の句がズラリと並びます。たとえば他にも「花に明けて花に暮れゆく..
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都写美ではジャコメッリ展と「シュルレアリスムと写真」展+萱原里砂写真展も開催中猫の恋 やむとき 閨(ねや)の朧(おぼろ)月 (松尾 芭蕉) 「猫の恋」はもちろん春の季語。恋の季節の猫が夜中というのに悩ましい声で先ほどまで鳴いていました。それがやんだのは恋のお..