記事「詩」 の 検索結果 48593 件
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比較文学シンポジウム「〈郊外〉と〈暴力〉」+小林秀雄の評論文について冷麦と 鴫(しぎ)焼きとほか 何にしよう (高浜 虚子) この季節、虚子さんは昼さがりの蕎麦屋に入ったのですね。お品書きをながめながらの独白です。鴫焼きは、ナスの輪切りを炒めて、..
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多摩美では折口信夫会大盛況+澁澤龍彦展と田村隆一展水は広くして円(まる)し 朝は清らなり (荻原 井泉水) 自由律俳句の井泉水の作ですから、季節を特定する必要はないかもしれません。でもこの朝の爽快感、やはり初夏のイメージが浮かび..
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吉増剛造の新著『表紙omote-gami』+都写美では森山大道回顧展朝の虹 ひとり仰げる 新樹かな (石田 波郷) 新緑が美しい季節です。まあたらしい緑が匂います。明け方に降った雨があがって、朝の空にはきれいな虹が新緑の向こうにかかりました。それを..
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仙川界隈、満開の桜が散ります+世田谷文学館の永井荷風展、6日までです。天地(あめつち)を わが宿にして 桜かな (長谷川 櫂) 句集『松島』から引きました。この句集には花の名所、吉野で詠んだ桜の句がズラリと並びます。たとえば他にも「花に明けて花に暮れゆく..
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都写美ではジャコメッリ展と「シュルレアリスムと写真」展+萱原里砂写真展も開催中猫の恋 やむとき 閨(ねや)の朧(おぼろ)月 (松尾 芭蕉) 「猫の恋」はもちろん春の季語。恋の季節の猫が夜中というのに悩ましい声で先ほどまで鳴いていました。それがやんだのは恋のお..
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ペドロ・コスタ監督「コロッサル・ユース」の試写を観ます+詩人・安西冬衛と三富朽葉のこと少年を 枝にとまらせ 春待つ木 (西東 三鬼) いわゆる新興俳句運動の雄だった西東(さいとう)三鬼は、「ホトトギス」流の諷詠俳句を否定して前衛的な「都会俳句」を牽引します。「水枕..
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都写美での狩野志歩映像新作上映+高踏的同人詩誌「水火」の誕生です勇気こそ 地の塩なれや 梅真白 (中村 草田男) わが家の近所の梅林もちらほら白や紅の花を咲かせ始めました。草田男のこの句は白梅が満開の様子を歌います。それを眺めながら、草田男のここ..
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笠井叡振付ダンス公演「透明迷宮」を観ました+「詩と詩論」研究会鬼やらひ けふ横雲の ばら色に (森 澄雄) 森澄雄は大正8年生れ。現在は日本の俳壇の最長老のひとりです。加藤楸邨門下で、流行の言葉を使えば、たいへん高い品格の句風で知られます。さて、..
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多和圭三新作展+映画「インファナル・アフェア」を観ました+『現代詩大事典』誕生冬ふかむ 父情の深みゆくごとく (飯田 龍太) 冬がしんしんと寒さを募らせて世界を真冬のものにします。その季節の移り行きの実感を父親の愛情が深まり行くようだ、と謳うのです。これは実に味わ..
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ワタリウムでは「クマグスの森」展+吉増剛造gozoCine上映会霜の墓 抱き起こされしとき見たり (石田 波郷) 波郷は結核患者でしたから、いわゆる療養句というのが非常に多いわけです。江東区北砂町の家の二階からは近所の寺の墓地が見えたといいます..
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高見順賞に稲川方人さん+新担当講座「文芸理論」「テキスト構造論」「文芸創作理論」四囲(しい)の音 聴き澄ますとき 冬深く (加藤 楸邨) 真冬の凛と凍てついた大気のなかでは、周りの物音もどこかピュアに響いてくるようです。これは恐らく深夜でしょう。街の音にふと耳を澄..
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今年百歳の映画監督オリヴェイラの「夜顔」、堪能しました+ツェランの姉的存在の詩人のことゆふやみの わきくる羽子(はね)を つきつづけ (久保田 万太郎) 「羽子」は羽子板の羽のこと。新年の季語にあたります。羽子板遊びに夢中になり、遊び続けるうちにあたりは夕闇に包まれてく..