記事「詩」 の 検索結果 48594 件
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壁にいつでもやるせない思いをかかえたわたしに かつて 壁に掛かっていた 簡素ながくぶちのなかの 小さな子の描いた数点のクレヨン画は 気安く話しかけてきたものです ..
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プールへ自転車は昨夜の雨でびしょぬれで サドルを拭いて ハンドルも拭いて カゴも拭いて ついでに 背伸びして 梅雨の空も拭いて 身をかがめて まばたきがちの目も拭いて ..
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生垣追いつめられ 相手の白刃をあびて いきおいよく倒れそうになり おまえは体を支えようとして 左手の 手のひらに重みをかけて 背中から生垣に突っ込む すさまじい叫び声 ..
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ワクチン接種二回目一 道 まっすぐな道ばかりではなかったのに 曲がりくねって 坂道もあれば 棘だらけのいばらのしげる道も 絶壁を危うげにのぼる道なき道も あるいは凶器を持ったヤ..
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あやしていまにも雨が降ってきそうな空を 両手をひろげて抱きしめて 荒れないでとあやしながら 路地裏をぼんやり歩いて それにしても あやすならキース・ジャレットのアルバム「チェンジ..
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ワクチン接種無料のタクシーを降り 混雑した玄関口で待ち やがて番号札を渡され 体育館にはいり 入り口近くのいくつもあるパイプ椅子の空いた席で待ち やがて番号をよばれ 右側のやや席の..
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男の時と女の時悲しみにうなだれて落とした肩に 男は そっと手を下ろし コトバではなく 気持ちを ほんのわずかの同情のぬくもりをかけて 辛いことではあるけれど あまりこだわらない..
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かぐわしさを「クレオパトラの夢」を聴いていると きゅうに 夢を払いのけるにおいが漂ってきます かぐわしい花の香りなどではなくて 思わず顔をそむけたくなる いやな臭い そうです そ..
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親しみの不在こそが夢の対象だったから 親しみはおまえがいなくても浮かんできて いま こうしておまえにあいまみえると戸惑ってしまう おまえに「ちゃん」はつけられなくて それでも..
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いろは戯れ歌いろは夢 露骨な叫び はっと耳へ 肉のぶよぶよ 祠からでる 甘美な夢に待ったをかけて この肉体のろくでなし ここが疼くあそこがひきつる トイレにだって行きた..
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飾りじゃないのよコンビニでトレイに100円玉をおいて 『コーヒーホットS』 そう言ったはずが声がかすれて もう一度試しても 暗い音ばかりでコトバにならないのです それでも毎日..
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もう一歩錆びた鎖を伝って急な山の斜面を登ります いきさつはどうであれ わたしは不運まみれで泥だらけで なにもかも厭わしくて 鎖を持つ手をさっと離して 過去に落ちてしまいたくなりま..