記事「詩」 の 検索結果 48524 件
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止まり木で掛け時計の秒針の刻む音が聞こえてきます チッチッチッ 音はイメージを刺激して文字になって 痴痴痴 あるいは 恥恥恥 それとも 血血血 わたしは愚かさをさらして ..
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沈黙車のドアの閉まる音で目が覚めた というわけではなくて おしゃべりや笑い声でとっくに目は覚めていたのに 愛らしい夢もみないで 曇り空につつまれた心の余白に 響きわたる音楽を..
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忘れようなにもかも おまえの 涙ながらに仰いだゆがんだ空の青さも 首をかしげながらもうなずきながら髪を乱す風のそよぎも 胸いっぱいに吸いこんでかえってむせかえる草花の香りも おま..
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男と女の時一方の目は内に向け もう一方の目は外に向け きゃしゃな顔立ちの女は『知らない』と言う 男は 『知らない』じゃなくて『忘れた』じゃないのって呟き 呟きながらコトバの切っ先に..
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遠ざかる記憶田舎町で お店は早じまいで街灯も少なくて 車もめったに通らなくて 暗さがひき立って よろよろ歩きのわたしはくたびれて 歩道の縁石の上に座りこんで ついさっきのことなのに..
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妄想包丁で人差し指を切って 血が出ます 黒ずんで小さい山になっても すぐに崩れて 明るい赤色の川になって 指と指の谷間を流れます 傷口は崖っぷちで斜かいに走り わたしの心..
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でっちあげうるさい 耳ざわりなんだよ 曰く うちは金持ちでさ 好きなものを買って 好きなところへ行って 好きなことをしてさ 悔いのない過去を送ってきた いまは みじんも不安..
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前向きにたったひとつの個性的でくっきりした輪郭を崩し 灰色の濃淡をさらし 強くてはち切れそうな内部の力を失くし 雲は 広がって空を埋めつくし 優しい息づかいを刺々し いたわりのまな..
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おしゃべり嫌なことを命じられても おまえは 口を閉じたまま 鋭い目つきと眉間のシワで 『よく言うよ』となじり のどの震えと胸の高鳴りで 『わかったよ』と受け入れ 沈..
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後ろ姿おまえは元気だろうか 今でも おまえの後ろ姿が忘れられない 隣り合わせというわけではなく たまたまオレの近くにすわって ふとオレに気づくと 慌てたように立ち上がっておま..
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わたしの場所坂を登りきると ふたつの塀のすきまから 青い海がちらりと見えます その手前の道には車やトラックや観光バスがひっきりなしに通って まるで故意に海を遮断しているようです ..
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原野にレースと遮光のどちらも白いカーテンに 二重におおわれた 出窓の プリンターと窓枠に空いたすみに 夕日が 縦になり横になり ときに散り散りになって 金色に輝いて 揺れて ..