記事「詩」 の 検索結果 48526 件
-
落ち葉にコンビニ横の 細長い花壇のコンクリ-トブロックに腰をおろして コ-ヒ-を飲んでいると 近くの駐車場にバイクがとまる バイクの上でヘルメットを取りながら ドライバ-は髪を後..
-
したたかで図書館の資料室の、 据え置きエアコンとエアコンのあいだの、 静かでお気に入りのパイプイスに腰かけようとしたら、 そばの床の上でゴキブリが仰向けになって、 脚をバタバタさせて必死..
-
カラスが鳴くカラスが鳴く 葉のまばらな枝のうえであるいはゆらゆらする電線のうえで そういえばかつて 北海道にひとりで貧乏旅行に出て ..
-
借りて水をくもうとして 手のひらをくっつけて お椀をつくると ピンクと肌色の ちょうど 夕焼けのなかに 一本の黒い木がたっています 梢の上には煙がかかり 枝のすきまに..
-
放浪石のベンチに腰を下ろして 両手を背後に伸ばして平手をついて 上向きになって 水平線のうえ 雲の流れを眺めながらふと思い出す おまえを おまえとは一年間にもみたな..
-
道をこれといって思いあたることはないけど なにもかも拒まれて だれにも見はなされて この長くまっすぐに続く道を行く 道のかなたは二等辺の切りたった三角形の頂点で ほの..
-
ふり返るとふり返ると いつのまにか夜が訪れていて 暗がりのなかにおまえがいる おまえに会ったことはいちどもなかったが うつろな腰が しなやかな腕が ブル-スのリズムにあわせて ..
-
灰色の風灰色の風は わたしを待ち人にして ほんの少しだけ逢瀬の証しに頬をなでて 吹きぬけるはずだったのに なぜ わたしは手ぶらで 白い半袖シャツにはポケットがないから な..
-
起きあがるまえに台風一過の朝 風が強くて ほんのすこしだけ窓を開けて それだけでも 部屋じゅうを生あたたかく湿らせてるから むしむしと居心地わるくて さよ衣などと洒落ていられない ..
-
通行人ヤツは通行人のはずだった 主演の男と女がならんで欄干にもたれた その橋の背後を 駕籠かきが走る 杖をついて笛を吹きながらあんまがよたよた歩く 和尚と小僧がいそいそと行..
-
もうたくさんだリンゴの皮をむこうとしたら リンゴをささえた手にへんな重みが伝わってくるのです 果実のなかで 何かがおこっています 予感がはしります 『爆発する』 内部には奇っ..
-
おまえは包丁包丁はアイクチではない どちらもツバはないけど 使いみちは違う わたしの包丁は いとしいおまえは いつも抜き身で かつては 刺すことがたやすい切っ先があったのに ..