記事「詩」 の 検索結果 48526 件
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待つわたしは街角で待っている 腕時計を見る 銀色の本体と黒いベルトが溶けかけている 溶けて垂れはじめている 足元に 右手でハンカチを出して 手首を拭く 表で裏で ま..
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おいでよ『おいでよ』 なんの気兼ねもいらないからさ あいさつもいらない あいさつをおぼえたてのころ なんとなく照れくさくて 唇はこわばって さりげないことばすら出せ..
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曇天桜の木の下のベンチにひとりすわっている あのチビを眺めていると よくわかる もの音ひとつで 突きぬける風で はらりと落ちてくる花びらで びくつく あのチビ..
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夜の空でわたしは空にいたのでした 目覚めたばかりのせいでしょうか まわりには ぼんやり白っぽい紫色があふれていて 目をこすると輪郭がはっきりしてきます 見渡すかぎり すみれ..
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問わずがたり問わずがたりにわたしに おまえは 語調を整えて乱して 果てしもなく わたしが 裂けて分かれて ゆらゆらしてるのを 知ってか知らずか 左右の指をからめた腕..
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はな歌で一 どうして飛ばないの? この狭い商店街にトラックがはいってきたのに まだ 路上のまんなかで とがった尾をふってよちよち歩きして 轢かれてしまうよ はやくよけ..
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ときの箱自動ドアがひらきます 淡いピンクの装いの微風が お掃除したばかりのつんとする匂いをやわらげて ふりかかってきて 『なにかお手伝いしましょうか』と耳もとでささやきます ..
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無知のままおれは 知ったかぶりをしているだけ おまえに首ったけになって おまえを見てるのに 見てるのは ディスプレイにうかぶ平べったい 一枚の画像だけ 春風に舞うわけで..
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風のつよい夜に風がつよく吹きまくる夜に 木立の激しくゆれる音や電線のしなる音にまじって たて付けのわるいわたしの家のあちこちから ぎしぎしいう音が耳をうち いっそ 屋根が飛んで柱が..
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崩れて自転車で 工事中の交通整理の影をよけて 歩道すれすれに曲がろうとする 左折する側の歩道はいち段高くなっていて きつそう そう思いながらも 曲がる やっぱり ..
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眠気ざましの普光院御所ヘ重寶の劔を進上す。 則科人を召出し。切てみんとひきすゑたるを。 あなたこなたなほしてきれとある。 其とき彼科人しばらくまたせられよ。 存する旨を申さんと ..
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木漏れ日あおぎ見ます 常緑樹はおおきく広がって 真冬の青空の 金色まじりの いくつものかけらを 風にもてあそばれて ちらちらと わたしのからだのあちこちにふりかけるの..