記事「詩」 の 検索結果 48604 件
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喪中はがき一 突発事案の発生である。 署から警察無線が入った。 「不審火だ、死者も出ている」 住所氏名が告げられたとき、 交番勤務の彼はとっさに頭に浮かんだ。 数時間前、..
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落ち葉隣りのさざめきと その隣りのきりきり舞いと競うつもりはない ぼくは静かに穏やかに過ごしてきて 季節は晩秋 小雨でも風は強くて カサを斜め前にして隠れようとしても 下..
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沈んでいく言われなくてもわかってる 踏み出さなかった道の先に何があったのか そんなこと考えたって仕方がないって だけど 考えてしまう この今は 容易に見通すことができる ..
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耳鳴りを道路に松ぼっくりが落ちてて あっ 猫の頭って ふと 連想して ふたつながらにひとつに溶けあう その佇まいに びっくりして苦笑して どこをひねったらそんな繋がりが..
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あじさいの植えかえあじさいの母さんの その一部から切りはなされて 挿し穂になって 母さんそっくりに根付いたクロ-ン 根は細く伸びて絡まって 網の目になって 透かしてみると わたしの..
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暗示をまだ三時にもならない この暗さと静かさ それに寝覚めのうつろさ 時計を見なくてもわかる でも どこからか話し声がきこえてくる 舌打ちもつたわってくる ぬか..
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八周年をむかえて「八周年になります」 そんなメ-ルがきて、 ちょっと驚いて、 すぐ頭に浮かんだのは、 恥・執念 アップしようとするたび、 ちょっと羞恥心がはたらいて、 ち..
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涙ではないのです涙ではないのです 天井のダウンライトは金色の針をとばし コ-ヒ-カップの夜の満月は幾重にも揺れて いつもは静かに水をたたえていた池は いまは水位を上げて ざわつく葦の..
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跡づけ神無月 はや神無月 尽きぬ思いに 苦しんで 死んで花実が なるものか のかんか弱気 地に足を 潮にまみれた 公害病 表象胸に 刻みつつ ..
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この渚で炎が寄せては返す この渚で 自分で点火したのに 我慢できなくて 炎のすきまの 砂の 透明に浮き立つ 一瞬をとらえて ザブンと海に飛びこんでも 炎は目ざとく襲っ..
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雲とくぐもった声で雲が言いました 泣かせてくれって 薄く濃くまばらな灰色の衣を揺らめかせて 中天から少し傾いた ほころびかけて破れそうな痛みのはざまに あんたの涙を落とし..
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かぞえ戯歌ひとつとせ 否定する 秘めた恋路の 碑のおもて 冷や酒さして 日数かぞえて ふたつとせ ふつか酔い ぶどうの房の 深緑 ふくみころがす ブランコにして ..