記事「詩」 の 検索結果 48530 件
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じれったいいまにも雨が降りそうで 空は灰色の衣をすっぽり着こんで 裾にいならぶ森や角ばったビルや海すらも びっしり曇らせ オレはつられて 寝不足でしょぼしょぼする目を曇らせ 知り合い..
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指でなぞってふと次の間に気配を感じる いつも男は上には媚び下をさげすむ 上にはきりがあるが下にはきりがない 存在が意識を決定する だから男はその性を責められるいわれはない おおむね嫌..
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落差少し頭痛がして のどがひりひりして 蒲団から出たくない朝に きのうを思いかえしてみる びっしょりではないけれど 小雨にぬれた 歩くのが面倒で バスがうっとうしくて..
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黒いしずくなだらかな山は灰色になって遠ざかる そこに覆いかぶさるように あらたな山が黒みをましてあらわれる その数はしだいにふえて 連峰になって 遠近法を駆使して あらわれては遠..
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苦渋の町一 今日はお店に泊まっていく 最後の客が帰ると、ママはぽつりと言った。 オレは後片付けもそこそこに、 ドアに鍵をかけて有線放送を止めて照明を消した。 寝酒はいらなかった。..
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ときめき雪がまだとけきらない 壁や生垣にそって 土砂や枯れ葉やゴミをうかして 凍って 寒気をただよわせて 細い道をいっそう細くして せばめられた気管支みたいに わたしの自転車をさ..
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きたがないなら言わせたかったんだね きたないって だから手にぺって唾をつけて けんちゃんは その手のひらがまだかわいてないのをわざわざぼくに見せつけて はっけよいの形になったんだ やめて..
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雪が降る雪が降る しの字くの字に しの字くの字につらなって 悲しいの 泣いているの 涙がやまないの 雪が降る ての字くの字に ての字くの字にあとを踏み どこへ行くの わ..
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指かくし指指どの指 右の指ひらいて 左の指ひらいて なむなむなむなむ ぶつかって重なって なかで泣いてるかくし指 右手のおや指とこ指は両端にある 隠れているのは左..
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さよなら雪は街灯の輪郭からふっとわいてきて 光りを浴びて見上げるぼくの ひたいをかすり まつ毛にかかり 頬をすべる ぼくは口を大きくあけてみる 雪は熱い血潮を冷やし のどの奥に ..
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さいころの塔グラスは隣りにすべらせて 薄暗い光を反射したカウンタ-をがらあきにして 両手を開いた 右手にかたい革の筒 左手に五つのさいころを持って いかにも心を開いたとでもいうように ..
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お餅お正月の餅をネズミがかじった それから屋根裏へむかって引っぱった ひと休みしてかじって かじってはまた引っぱった ネズミは餅に心をうばわれていた だから 行く手で身を沈めて..