記事「詩」 の 検索結果 48604 件
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朝を海がうるさい まるでラジオの周波数が乱れているみたいに ひっきりなしに 薄いガラス窓のすきまから ゲ-ゲ-と嘔吐し続けている 天候が乱れてるらしい 周波数を合わせよ..
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この木蔭においで この木蔭に ベンチは 花の形の濃いしみがいっぱいついて 散らさないように 踏みつけないように すわらないようにってつぶやいているけど ここならだいじょうぶ ..
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あせるんじゃないよフライパンをスポンジでごしごし洗った 底を洗いおえて つぎに回しながらわきを洗っているとき フライパンの縁が肘のすぐ下の腕の裏側をえぐった またやった その感触で..
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抑える台所の板の間で 深夜 正座して 足の裏の かかとはお尻を支えてあからんで つまさきは押しつぶされて白くなって そのうえの 背中はくぼみの暗がりから急峻な坂になる そ..
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予見わたしは柩にされました 切られて倒されて そのまま斜面におきざりにされて また切られて削られて 薄っぺらな板にされて 空き地で日にさらされて また切られて削られて 組..
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カヨ-束ねた新聞紙を小脇に抱えて 古いカ-テンとバスタオルを入れたビニ-ル袋を手に持って 玄関をでると 松の枝にとまったカラスが一声鳴いた カヨ- わかってるよ 火曜日だからこうしてゴミ..
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急停車だらだら食べる かみしめているわけじゃない くつろいでいるわけじゃない ただだらだら きっと おいしく食べているようには見えない まずこの小皿を つぎにこの小鉢を..
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木と少女腰をゆらりと曲げて いくつもの腕を 下げて横にして通せんぼして 上げて伸ばして顔を隠して それでも腕の先の茂った手を幾千の目にして にわか雨で涙をたたえたまま 雲間からでた..
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定食屋にてふたたび食まいり候しあはせのこと。 左の手にてはしをとりあげ右の手にまづもち。 これにみようあり。女房若衆は右にてとるべし。くでん。 さて食椀をとりあげ。 食を一くちまいり。 しる..
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定食屋にてふと手がとまる 目がとまる 息さえとまる どこかから 何をしているのって 問いかけられてるような気がする 無意味な字面の波のペ-ジに投げ出されたような気がする そこでは ..
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見つめないでこれはほんとうではない ほんとうからはほど遠い そう思えて口ごもって 話しことばは そのとき吹いてきた潮風にあおられて 語尾が弱々しくゆれて 花びらみたいに散らばるのが分か..
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画集その女が目のまえにいた 「助けて」 息せき切ってそう言った 乱れ髪に雨の雫が光った 土橋を渡っていた女だ 強い風雨のなか すぼめ気味の傘の軸と柄をしっかりにぎって ..