記事「詩」 の 検索結果 48532 件
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海からの風海からの風には砂がまじる。 目はまぶしさのためだけではなく、 砂をよけるため、 まばたきをくりかえす。 腕と胸はハンドルに引っぱられ、 腰はサドルにおさえつけられ、 か..
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苦い酒たしかに楽しくはない。 だれもがおまえとは飲みたくないという。 組合運動の泣き言、 諦めた昇進、 不当逮捕、 不眠、 どれもこれも、 おまえの、 固い殻のなかでのもがき..
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まどろみおまえはデッキにたち 胸のところで 片手を小さくふって シニカルな笑みをもらす 蒸気機関車はゆっくりホ-ムをはなれ 大量の煙をはきだす あたりは煙まみれになる 推理劇はそこで..
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男と女の時男と女の道行きを巷の風が追ってくる 冷やかにさげすみとがめ 恥を知れ 掟を守れと はりついた朽ち葉を舞いあげ 男は他の境でやり直せると やり直してみせると自分にいい聞かせて..
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かぜひきさんかざ声になった。 鼻にかかってへんに懐かしい。 どこか遠くで別のひとが話していて、 それでいて間違いなくおまえだよって、 思い知らされているみたいで。 足もとがおぼつかない。..
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凍てつく鉄骨赤茶けた鉄骨が, 柱と梁だけをかたどる鉄骨が、 目の前にあります。 わたしはゴム長をはいて、 荒野の、 海に埋没してしまいそうな、 はかない一点に立ちつくし、 ともすれば、 ..
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旅の終わりに旅の終わりに、 ありがとうと言う。 重い荷物を持って坂道を見上げながら歩くわたしに、 乗れと言って車のドアを開けたご夫婦に。 雪の降りしきる朝の国道で、 笑い話になりそうな手..
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旅にまだらに灰色にけむった 天の屏風に 金色の帯をかける 真中からまっすぐに 水平線の床にむかって 幾すじもの放射線状に さっきまで みがきぬかれた 波打ち際から沖まで ..
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暑いって大きく息をはいたら 息の終わりにつながって声が出た 暑いって でも暑くなんかないよ 木枯らしがぴゅうぴゅう吹いて 足を取られそうになりながら 少ししかめっつらをして ..
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雪の舞い飲んだくれの爺さんだ。 ひとり者でだれに気兼ねもない。 今日一日の糧があれば、 お酒ももちろん欠かせないけど、 それで十分。 爺さんのなりわいは砂絵だ。 地面に五色に塗った..
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隧道にて坂道を上がりきったところで体の張りを解く 手はハンドルにそえるだけ 足はペダルにのせるだけ 深呼吸して息をととのえる 段差にも腰をあげない 暗いオレンジ色の水..
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袖ひくあんた日の暮れまぎれに 袖ひくあんた どうしたのさと 問いかけようと 口は開かず もじもじと 顔が赤いは 秘めごとか それとも生まれついての 血のせいか そういえば 山..