記事「詩」 の 検索結果 48532 件
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一気に飲め一気に飲め 市民検診でバリウムを飲んだ。 飲みながら過去の記憶におそわれた。 おまえはウィスキ-をグラスになみなみとついだ。 酔っ払い特有のぬめるような眼でオレを睨みつけた..
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酔いに酔うお酒を飲んだ イスにあぐらをかいて 冷たい足の親指をひねって 経絡をたどって すこし酔った 前かがみになって肘をついて 両手を組んであごをのせて 机に寄りかかった ..
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ノラネコエレジ-クロネコが言いました。 寒いね キジトラが答えました。 うん、寒いね クロネコが空を見上げました。 今にも雨が降ってきそうなどんより曇った空です。 キジトラ..
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ボタンつけ手が震える。 心が震える。 ボタンつけをしながらやるせなくなってしまいます。 襟付きのセ-タ-の、四つあるボタンのうちのふたつが割れてしまったのです。 あれは北への旅に出か..
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退屈な話きいておくれよ。 笑い話さ。 退屈な話さ。 黒い猫に夜道を横切られた。 あたしの用事はかなわない。 いいさ、 時間はたっぷりある。 あした、あさって、しあさって、 ..
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冷たい雨冷たい雨だ カサをあげると ついひとを見つめていることに気づき あわててカサを目深く下ろす 灰色の空に雨はない 雨は地上に 影に アパ-トの消灯した窓ガラスに チラ..
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かわいた砂海からの風が砂を巻き上げて吹きつける 砂は頬と目のくぼみにあたる ぼんやりしたボクの 上唇と下唇のすきまの 深淵にすべりこむ ボクは少しよろけ 目をつむりながら ..
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かくれんぼかくれんぼするもの この指とまれ じゃんけんポン オニはだあれ ボク? どうしていつもボクはオニなの。 まるでいつも悪いことをしているみたいに、 ボクは決まってオ..
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四人橋ヤツの家は一日中雨戸が閉まってた そう聞いてオレは出かけた 無理にこじ開けた雨戸越し ほの暗い部屋に秋の日差しがサッと走って 光りに交叉するものを見せた 紫色の足を 見..
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戯れ歌ひと雨きそうな曇り空 洗濯物を物干しに かけてかけない波しぶき うらぶれスズメがチュンチュンと 湿った砂に枯れ枝の 跡を残して冬支度 まってまってと声かけりゃ 怪訝な顔で..
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未練訃報が届いた。 また一本、未練の糸が切れてしまった。 つらいな。 でも、 手で績んで、紡いで、布に織る、 機織り歌でもうたいながら、 いつかすてきな着物をつくろう。 未練..
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男と女の時どちらも足がなかった。 どちらも影が薄かった。 どちらもつまりは、 幽霊だった。 幽霊にも歳がある。 性別がある。 表情がある。 月並みだけど、 水辺の柳の木の下だ..