記事「詩」 の 検索結果 48604 件
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おはようっておはよう 口を開くのはおっくうだけど あんたの目をちらっと見て 笑みさえうかべて ときには二言三言 暑いですね おつかれさま あいさつがみょうに増殖することが..
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輪ゴムで小指に引っかけて 親指の裏のつけ根にとおして ピンと伸ばして 人差し指の爪にかける 輪ゴムはのびて 放たれるのを待つ ぼくは小指のカギにひっかかって いま飛び立とうとする..
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婚姻の日初夏、 植え込みに屋根瓦に、 金色の光が飛び散っています。 あたしはいま縁側に立ち婚姻の日を迎えようとしています。 けれども心が浮きたつことはありません。 コトバも目も、 きっ..
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女山立オレはおいはぎ そんじょうそこらの駆けだしじゃない 腰に大刀 手に長刀 このあたりに隠れもない 山立 さてよい獲物はないものか 獲物といっても うるさいものには..
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忘れもの忘れっぽくなった。 あちこち探したメガネはかけていた。 自転車で出かけて、 鍵を忘れて、 急ブレ-キをかけて逆戻りして、 玄関の戸を開けようとしたが、 鍵はかかっていた。 ..
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ある日ある日何もかもが嫌になってしまうのはよくあることだから いたたまれなくて おまえに別れを告げられても コトバはいらない 事実だけをうけ入れよう きのきいたセリフも さよなら..
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一秒一秒 カッチン ペダルを半回転 息を吸って吐く 脈搏数は二回半 自転車のカゴのジャケットのうすい襟がひるがえる カゴの枠が横に光る 地面が吸い込まれていく 白い坂道は上..
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春のまどい水平線におおいかぶさる空の はんぶんは湾外の半島と小島とをのみこんで 黒く驟雨にまみれ もうはんぶんはいかにもはかなく身震いして 灰色に後退する まるで互いにいちじしのぎの争..
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らせん階段階段は中央の柱に螺旋になって巻きついて 壁にはつながらないで吹きぬけになって 首をのばして見下ろすと 順々に手すりと壁が 薄闇に 広がる波紋になって溶けていく 顔を上げると..
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爪ネギをみじん切りにしていたら、 手がすべって、 それとも包丁がすべって、 はっとして、 ぞっとして、 目は包丁や指やネギやまな板からはなれて、 うつろになっていたから、 ..
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花びらきらきらまぶしい雨上がりの朝に 通りの向こう側 公園の桜の樹々から 花びらが粉雪になって 緑の生け垣に そのしたの地下駐車場のコンクリ-ト塀に その奥の暗がりに つぎ..
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木地屋の女あたしは木地屋の女 深山の民 山から山へ渡り歩く 一族はみな血の縁 よそ者ははいりこめない きょうは山を下りる こさえた木の器をかごにつめて 尾根をよこぎり 枯れ草の積..