記事「詩」 の 検索結果 48533 件
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嘘嘘八百をならべたてたら、 ちょっとした揺れで瓦解しそうだから、 飾りにもなりそうもないから、 真実とさしかえた。 隠しておきたい真実を、 順序立てて粛々と、 はにかみ笑いを..
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飛沫飛沫になるまえの弓なりになってたちあがる利休ねずみの波に 遠く城下が見える。 傷だらけのおまえは鮮血をにじませた鉢巻をしめて 折れそうな槍にもたれて ぐいと波のおおいかぶさる寸..
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断線左側が断線したみたいだ。 旋律が流れない左耳が取り残されて、 右耳にとりすがろうとするのだが、 いまこの場で聞こえてくる、 錆ついてぎしぎしきしむ自転車の音や、 繁った葉のこ..
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elsewhereちっぽけな望みだったのに ここではないどこかに elsewhere 町の人ごみをぬって 足早に 海にむかう舗道のショウウィンドウの角を曲がって 自動ドアが開く おまえ..
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花びらいまも鮮やかによみがえる。 おまえはマウンドに立つ。 プレ-トの先のスパイクの踏み込みの土をならす。 だれもが見上げる頂点で。 声をだせ 声で輪をつくれ おまえ..
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心をいやすために通せんぼした鉄柵にレンタカ-のノ-ズをつけてドアを開け つづら折りのアスファルトの山道を見上げ 後ろ手にドアをバタンと閉めて歩きはじめる ひとの姿は見えない その気配すらな..
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遅い春の十時十八分遅い春の堤を歩いていると、 老婆に手をひかれた三、四歳の髪の長い女の子がやってくる。 大きすぎるマスクをかけて、 その純白の光にまたたいた目を、 物珍しそうにあちこち流..
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孤独二両編成の列車の近景には桜が満開だ。 石垣の掘割にしなだれて、 駅前の駐車場を囲んで、 あるいは田畑のさきの杉林のなかにまぎれて。 けれども、 薄紅色の華やぎはその樹下にひと..
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FUKUSHIMAへ床磨きのワックスがついてぬるぬるして、 揉み洗うのが面倒で、 バスタオルを切り裂いた雑巾をゴミ箱に捨てた。 ところがそれが、 両側に笹の茂った山道の上に落ちていた。 ちょうどハトの死骸に..
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あれでもなくこれでもなくいまなにを思いついたのか? いまなにをしようとしていたのか? コ-ヒ-カップからはゆらゆらと湯気がたち、 水の入ったグラスには水滴がはりついて、 ラワンの合板のカウンタ-はオレ..
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春爛漫に境い目のきしみをあげる この押し戸の真んなかで日の光をあびる はや花のおもては水滴をむすび ピンクの縮みになって なだらかに素肌に絡みついて オレを夢見心地にさせる おいで..
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男と女の時あたしの感受性は砕けて散った いつのことだったかもう記憶にはないけど どうしてだったかも思い出せないけど ぽっかり浮かんでくるのは ほんの小さいころ ひとりぼっちで部屋の片隅..