記事「詩」 の 検索結果 48604 件
-
助走もういたたまれなくて また飛び立とうとしている 翼もなく 身軽さもなく しなやかな足もないのに 身のほど知らずなのに しっしっと追いたてられて 後ずさりしてつまずいて ひっ..
-
願いおしよせる音の波が耳をふさいでも とぎれることのない いつも うるさいほどにまとわりついて 首筋から耳へ伝わってくる たしかなぬくもりが消えた おかっぱの髪をなでながら ..
-
高架橋高架橋をわたる電車の窓に うつろな目をみつけます 少し横向きになって首を思いきり曲げて 長い髪で額と頬をかくし 青い裏地の隙間すら見せない 埃まみれの空を 払いのけるでもなく ..
-
狐塚あたしは狐 やせて 片眼を失って いつもお腹をすかせている あたしを見つけたドライバ-が 車を止めて 窓越しにあたしにエサを投げた あたしはエサよりもドライバ-をじっ..
-
海からの風海からの風には砂がまじる。 目はまぶしさのためだけではなく、 砂をよけるため、 まばたきをくりかえす。 腕と胸はハンドルに引っぱられ、 腰はサドルにおさえつけられ、 か..
-
苦い酒たしかに楽しくはない。 だれもがおまえとは飲みたくないという。 組合運動の泣き言、 諦めた昇進、 不当逮捕、 不眠、 どれもこれも、 おまえの、 固い殻のなかでのもがき..
-
まどろみおまえはデッキにたち 胸のところで 片手を小さくふって シニカルな笑みをもらす 蒸気機関車はゆっくりホ-ムをはなれ 大量の煙をはきだす あたりは煙まみれになる 推理劇はそこで..
-
男と女の時男と女の道行きを巷の風が追ってくる 冷やかにさげすみとがめ 恥を知れ 掟を守れと はりついた朽ち葉を舞いあげ 男は他の境でやり直せると やり直してみせると自分にいい聞かせて..
-
かぜひきさんかざ声になった。 鼻にかかってへんに懐かしい。 どこか遠くで別のひとが話していて、 それでいて間違いなくおまえだよって、 思い知らされているみたいで。 足もとがおぼつかない。..
-
凍てつく鉄骨赤茶けた鉄骨が, 柱と梁だけをかたどる鉄骨が、 目の前にあります。 わたしはゴム長をはいて、 荒野の、 海に埋没してしまいそうな、 はかない一点に立ちつくし、 ともすれば、 ..
-
旅の終わりに旅の終わりに、 ありがとうと言う。 重い荷物を持って坂道を見上げながら歩くわたしに、 乗れと言って車のドアを開けたご夫婦に。 雪の降りしきる朝の国道で、 笑い話になりそうな手..
-
旅にまだらに灰色にけむった 天の屏風に 金色の帯をかける 真中からまっすぐに 水平線の床にむかって 幾すじもの放射線状に さっきまで みがきぬかれた 波打ち際から沖まで ..