記事「詩」 の 検索結果 48605 件
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FUKUSHIMAから その3ありがとうはいりません。 心にはまだ向日葵が咲いているから。 風はすでに秋の匂いをはこび、 すくっと立った茎は枯死にふるえ、 葉も花びらも萎れてよじれて、 今を盛りとは言えないけれど。 ..
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FUKUSHIMAから その2クルマが高台のはずれの急カーブにさしかかると、 道路のわきで幼児がニコニコ笑っている。 息をのむ。 意外さにうたれる。 うたれながら意外さの拠り所をさぐるが、 なんのことはない。 海辺..
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FUKUSHIMAから長靴も手袋も帽子も長そでシャツも、 まして防塵マスクも地面に脱ぎすてて、 日陰になった崩れかけた家の軒下にどかっとすわりこむ。 吐く息に合わせてふき出してくる汗を初秋の風が優しく冷やしてくれる。..
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笑わば笑えあなたはどこへ行くのでしょうか。 夜ごと寝床を抜け出して。 せめて明るくふるまうことができたなら、 あたしはどんなにか幸せでしょう。 あなたがわたしの顔に近づいて寝息をうか..
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トンボトンボがホバリングしています。 左右の翅は黒い斑点だけがぼやけて浮いて、 体は意固地に、 漸進的に宙を蹴り、 ちっぽけな、 あるかなきかの命を涸らしています。 池の面に影を..
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波打ち際サンダルが沈み せりあがった砂が足をやく 波打ち際で裸足になると 日に晒されることのない足裏は真昼の月みたいに いかにもぼんやりと頼りなげだ 高さを失くした透明な..
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立ちくらみ書架に本をもどして急に立ち上がったら、 立ちくらみにおそわれたのです。 闇をかきまわす手が、 ときに乱暴にわたしを突きとばしたり、 ときにいたわりをこめてわたしをひき寄せたりするの..
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いくたびの夏いくたびの夏か サラバンドの風が読みかけの本のペ-ジをひらく 張りつめた群青色の空に 打ち水がふりかかり ガラスのきらめきになって砕けようとして 幼稚園の園庭には幻の..
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アンフェアセミがないています。 じっと聞いているといつか耳鳴りになって、 搏動にかさなって、 ミ-ンミ-ンと、 いつまでも途切れることがなくて、 わたしを夢にいざないます。 白いシャ..
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ほとばしる夏オレの内部で夏がほとばしる 薄れた過去と かぎりなく狭まっていく未来がせりあげてきて いまこのときを煌めく雫にして めくるめいて おしゃべりが聞こえてくる ..
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池畔からハスの葉が池を埋めつくしています。 風が突然たなごころをかえします。 築山のあたりから要になって、 扇をひらくように、 浅黄色をひとつの扇面にして、 つぎつぎとわたしに迫って..
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霧何か書きしるそうと思ったのです。 時の重みにずるずると押し切られそうだから。 生きていることがとても頼りなげだから。 目も眩むほどの高みで、 孤立して、 地の底から吹き上げて..