記事「詩」 の 検索結果 48605 件
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エスカレ-タ-にのってエスカレ-タ-で下降する。 下の床までだれひとりいない。 うなだれると、 踏段の細かい縦のみぞに吸い込まれそうになって、 耳に流れるNorah JonesのSinkin’Soonを..
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執心の蛇男はたじろいだ。 林を出たまばらな木立がおおう祠の前で、 一匹の蛇がとぐろを巻いていた。 ふたつに割れた赤い舌をひらひらさせて、 またたくことのない暗い目を男に向けて。 その..
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水平線空は半島も小島も灰色にそめて ピンと張った水平線におおいかぶさって はじかれて その余勢をかって 容赦なくおしよせてくる 砂の堆積した突端で 防波堤の冷たい壁で わたしは 水平線をわず..
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オヤジギャグ その4の4Aは、部長が定時で退社するところから後をつけた。 オレはAと別れてレンタカ-を借りることにした。 部長の家は環状線の歩道橋を左折して5分ほど入った住宅街にあった。 Aが寒..
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オヤジギャグ その4の3部長と話したが、思った通り埒があかなかった。 バカなことを言うな 確かにわたしの娘は小さいとき事故でなくなった しかし後を追うなんて考えたこともなかった Aは酔っぱらって夢..
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オヤジギャグ その4の2月曜日、Aはケイタイを返した顛末をオレに話した。 まいったよ オレさ あの夜誘惑に負けて部長のケイタイを覗いてしまった ロックがかかっていた それであの日飲みながら部長が言った..
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オヤジギャグ その4の1Bの発案でAの退院祝いに一席設けることになった。 AとBとCとオレの4人だった。 ところが部長がどこから聞きつけたものか、参加したいという。 オレもAも異存はなかったが、BとCがいや..
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消えたフレ-ズ真っ白な便せんに 前略と書いてペンが止まった 確かに握りしめたと思ったフレ-ズは あっというまに 指の間からサラサラと流れ落ちて消えてしまった 宛名はすっかり書いたのに た..
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オヤジギャグ その3の2ひと月ほど前になるかな Aは天井を見つめながら言った。 オレは黙ってAの話に聞き入った。 オフィスでいつもの朝の訓示が始まった 部長が 高血圧の兆候の血色のよすぎる顔でオレ..
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オヤジギャグ その3の1Aが入院した。 集団検診でひっかかった。 膀胱がんの疑いがあるらしい。 入院した翌日、休暇を取ってお見舞いに出かけた。 六人部屋の窓際の日当たりのいいベッドに、Aは横たわっていた。..
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オヤジギャグ その2帰りの電車でAと一緒になった。 「よっこい しょ-いち これはオヤジギャグの傑作だよね」 並んで吊輪につかまりながら、Aがきりだした。 はじまった、オレはAに笑顔をむけた..
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海辺にて空を仰いだとき、 カラスが翼を広げて視界をよぎった。 なぜか、その行くあてが分かった。 行きすぎた、 と思うまに予想にたがわずに、 大きく旋回して、 揺れて空を二分する..