記事「詩」 の 検索結果 48605 件
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彼岸花わかった。 白状する。 円遊の「堀の内」って知ってる。 あれに出てくる究極のおバカさんが大好きよ。 箪笥をあける。 「おい、水がねぇ」 「バカだよ、おまえさん、そんなところ..
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画廊にて久しぶりに銀座に出向いた。 昔の飲み友だちの個展の最終日だ。 ワインをさしいれして、 ちょっと旧交をあたためて作品をながめた。 いわば、天上からたれさがった波、 床には塩がまかれていた。..
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赤い舌残暑にさいなまれ わけが分からないわけじゃない 腰に疼痛を感じ ビ-トのきいた音楽に心とらわれ 透明なバリアでかたくなに防御して はるかな森の高みから みすぼらしくも 薄汚れた ..
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オレはオレ、 と言ってもオレは男ではない。 小さいときよくオトサやオカサに言われたもんだ。 女の子らしくしろ。 こだわりがあったわけじゃない。 言いやすかったし、おかしいとも思わなかった。 ..
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気ままに気ままな空模様には蛇がおよぐ 灰色と白の雲のあいだを くねるたびに吐息がもれ風になる そばをよぎる鳥はかん高くいなないて急旋回する 風は生臭く空にあふれ 地上に降る 木々の梢から 舗道の..
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自転車にのって台風が近づいているらしい。 目覚めると、カ-テンのすきまから青空が見える。 きっとあすは本降りになるだろうから、 そう思って蒲団を干した。 ところがあっという間に空が曇り、雨がぱらぱら降ってき..
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未来小路見知らぬひとに道をきかれた。 未来小路。 はて、 ずっと昔に行ったことがあるような。 古めかしい家が立ち並ぶ小路。 落日が溶けて丸みをなくして、 赤い陽炎でいちめんを不吉な静けさでつつんで..
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季節はずれの海できのう三時頃だったろうか。 ヘリコプタ-が近くの海の上空を飛び続けている。 監視所のアナウンスは風にまぎれてはっきりとは聞こえない。 海難事故。 すぐわかった。 テレビをつけてみ..
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両国にて息子が今度引っ越しをする。 久しぶりに両国に出かけた。 前日ほとんで眠れなかったので、せめて電車のなかでウツラウツラしようと思ったが、そうは問屋がおろさない。 体はだるくて目をつむるとつい奈落の..
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ひらいた ひらいたひらいた ひらいた ..
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小舟蓮の花びらが池面に落ちて小舟になりました。 舟足は風まかせ。 緑の茎にふれたとき、 見えない魂がふたつ、寄り添ってひらひらと小舟に舞い降りました。 「おかえりなさい」 鯉や亀やス..
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扉光る路面に巨大なまだらの影がはしる。 いま、青空のずっと下方を利休ねずみの雲がよぎる。 小学校の周りをかこむ樹木がざわめく。 暗がりをまつヒグラシが息をふきかえす。 緑の濃淡にうつろう無数の雫..