記事「読書」 の 検索結果 44460 件
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新田次郎『孤高の人 上・下』の書評1:驚異的な脚力と精神力で登山に臨む“単独行の加藤文太郎”登山小説(山岳小説)を多く書いている新田次郎の作品では、『槍ヶ岳開山』の書評を書いたが、『孤高の人』もまた加藤文太郎(かとうぶんたろう,1905-1936)という実在の登山家をモデルにして書かれた小説..
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百田尚樹『モンスター』の書評:“醜貌”と“美貌”の両極から描く社会と人間(男女)の不条理劇百田尚樹氏の作品は初めて読んだが、“女性の容姿の美醜・外見と内面・美容整形”という一連のテーマを取り上げた『モンスター』は、エンターテイメント小説として最後まで読ませる物語としての面白さはある。 ..
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内田樹『日本辺境論』の書評2:“理念・ビジョン”ではなく“他国との比較”で語られる日本日本の政治家・知識人は日本がどのような国であるかということについて、『日本固有の主張・理念(ビジョン)・特徴』で語るのではなく『他国との比較(ランキング)』で語ることが多いというのですが、他国との比較..
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内田樹『日本辺境論』の書評1:“中心―辺境(周縁)”の二元論から考察する日本文化論『日本人とは何者なのか?日本文化とは何なのか?』という普遍的な問いに対して、“辺境性・周縁性の概念”を用いて答えようとしている本ですが、著者の内田氏が何度も『既に先賢・先人によって語りつくされたテーマ..
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香山リカ『母親はなぜ生きづらいか』の書評:血縁の親による子育てと社会共同体による子育てのバランス近代日本のスタンダードな家族像である『父親が外で働き、母親が家で家事・育児をする』という性別役割分担は、共働きの農家が人口の大半を占めていた日本の伝統的な家族形態ではなく、富国強兵を目指す明治政府の国..
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水無田気流『無頼化する女たち』の書評2:中間層解体と無頼化する女性のサバイバル戦略・安心欲求前回の記事の後半は、『第五章 「おひとりさまの老後」革命』のテーマにもつながってくる“職業キャリア・資産”のある女性の孤独感をどう受け止めるのかの問題でもある。『結婚・家庭・出産』というのは、どれだけ..
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水無田気流『無頼化する女たち』の書評1:ニッポン女子のハッピーリスクと努力の方向性水無田気流の『無頼化する女たち』では、従来、『社会経済システム(企業・雇用のシステム)』によって十分に保護されてこなかった女性は、『家族システム(結婚・配偶者の所得)』に頼るしかなく、1980年代まで..
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吉本隆明『僕ならこう考える』の書評:自分のコンプレックスや人間関係にどう向き合うかの私的談義吉本隆明が自身の人生経験や文学者・哲学者(思想家)のエピソードを参照しながら、誰もが一度は抱くであろう身近な人生や自意識、人間関係の悩みに答えていくという体裁の本。コンパクトな分量であり、分かりやすい..
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大井玄『「痴呆老人」は何を見ているか』の書評:認知症に対する恐怖感を生む自我中心の現代社会認知症(Dementia)は主に老年期に発症する脳の器質的障害で、『知能・記憶力・見当識・判断力の低下』をはじめとする様々な精神症状(認知障害)を発症して、重症化すれば『食事・着替え・排泄』といった基..
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勝間和代『目立つ力 インターネットで人生を変える方法』の書評:セルフブランディングのPDCAサイクル日本の社会・組織や人間関係では『個人で目立つこと・集団から突出すること・自己アピールすること』はある種のリスクと見なされやすい。『個人の実名』で目立った行動や発言をすれば批判や反論、非難を受ける確率が..
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M.J.アドラー,C.V.ドーレン『本を読む本』の書評:本の正確な理解を目指す“読書のマニュアル”読書をするためにマニュアルが必要なのかという疑問があるかもしれないが、『本の内容・読書の目的』によっては、M.J.アドラーの『本を読む本』のような読書のマニュアル本が役立つこともあるだろう。 日..
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伊坂幸太郎『終末のフール』の書評:地球・人類の滅亡が決定されても残る人生(日常)の意味とは?宇宙科学の天体運動の予測により、8年後に地球に小惑星が衝突することが分かったという前提でSFチックな物語が展開する。地球滅亡のカウントダウンを告げるニュースがテレビ・新聞を占拠すると、多くの人々は日常..