記事「読書」 の 検索結果 44460 件
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『吉本隆明の声と言葉。その講演を立ち聞きする74分』の感想:人間が投影された“話し言葉”を聴く悦び『ほぼ日刊イトイ新聞を運営するコピーライターの糸井重里(1948-)が、現代思想の巨人と評されることのある思想家・吉本隆明(1924-)の細切れの講演を編集したCDブックスです。吉本隆明の著作や対談集..
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クリスティーナ・ホール『言葉を変えると、人生が変わる NLPの言葉の使い方』の書評ジョン・グリンダーとリチャード・バンドラーが創始したNLP(神経言語プログラミング)という技法を、クリスティーナ・ホールが『言葉の使い方・思考のリフレーミング』をキーワードにして実践的に解説した本であ..
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レフ・トルストイ『イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ』の書評『イワン・イリイチの死』は、『戦争と平和』や『アンナ・カレーニナ』で知られるレフ・トルストイ(1828-1910)の後期の代表作の一つである。過去に『戦争と平和』を読んだ時には、作品自体の長さと写実的..
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エリザベト・ルディネスコ『ジャック・ラカン伝』の書評『ジャック・ラカン伝(河出書房新社)』はエリザベト・ルディネスコの原書を藤野邦夫が翻訳した本だが、邦訳されたジャック・ラカンの伝記ものでは最も詳細な解説が為された作品だと思う。『ジャック・ラカン伝』は..
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ジェフリー・F・ミラー『恋人選びの心 Ⅱ 性淘汰と人間性の進化』の書評2:言語機能の進化と性的魅力19世紀のゲーテとシラーのドイツロマン主義では、美術(芸術)に禁欲的なヴェールがかけられ、芸術家は有性生殖に非適応的な隠棲者のようなイメージで想起されていたが、その根拠は『芸術はそれそのものが快楽とな..
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ジェフリー・F・ミラー『恋人選びの心 Ⅱ 性淘汰と人間性の進化』の書評1:性的身体とスポーツの適応度チャールズ・ダーウィンの『人間の進化と性淘汰』を元にして異性の選好(選り好み)と繁殖適応度を考える『恋人選びの心 Ⅰ』では、自然界の動物に見られる『生存に役立たない高コストな形質』が異性への求愛(性的..
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ジェフリー・F・ミラー『恋人選びの心 Ⅰ 性淘汰と人間性の進化』の書評:2本書『恋人選びの心 Ⅰ』の第3章『脳のランナウェイ進化』では、ロナルド・フィッシャーのランナウェイ過程を脳進化の原動力として多面的に考察していく。男性が『政治的地位(集団内での優位)・経済的豊かさ・創..
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ジェフリー・F・ミラー『恋人選びの心 Ⅰ 性淘汰と人間性の進化』の書評:1生得的な遺伝要因によって発現する生物学的性差をセックス(sex)といい、後天的な社会文化要因によって発現する社会的性差をジェンダー(gender)というが、本書は、進化生物学の性淘汰(sexual s..
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塩野七生『ローマ人の物語ⅩⅤ ローマ世界の終焉』の書評3:盛者必衰の理に絡め取られたローマ帝国の没落ローマ帝国の崩壊の瞬間をリアルタイムで直接的に実感したローマ市民は一人もいなかったのであり、ただロムルス・アウグストゥスを廃位した後にオドアケルも含めて誰も皇帝位に就任しなかったことで、西ローマ帝国は..
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塩野七生『ローマ人の物語ⅩⅤ ローマ世界の終焉』の書評2:ヴァンダル族の劫掠と全ての力を失ったローマローマ劫掠(410年)後の423年ホノリウスは死去し、西ローマ帝国皇帝にはホノリウスの妹ガッラ・プラチディアが産んだ若干6歳のヴァレンティニアヌス3世が即位するが、実質的な皇帝権力は後見人のガッラ・プ..
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塩野七生『ローマ人の物語ⅩⅤ ローマ世界の終焉』の書評1:安全保障の責務を放棄したローマ皇帝テオドシウス大帝は全軍指揮権を掌握する皇帝として自ら戦場に立った最後の皇帝(インペラトール)であると言われるが、テオドシウスの子として皇位を継承したホノリウス(西ローマ帝国皇帝)やアルカディウス(東ロ..
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帝政ローマのパックス・ロマーナ(ローマの平和)から『ローマ世界の終焉』へと傾斜する諸行無常の歴史ローマの歴史は狼に育てられた双子の兄弟ロムルスとレムスから始まる。古代ローマの建国神話では、紀元前753年に弟レムスを討ち滅ぼした兄ロムルスによって、『7つの丘』を中心とする都市国家ローマが建国された..