記事「読書」 の 検索結果 44526 件
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多喜二ライブラリー特選図書への書評① 松澤信祐『小林多喜二の文学』「白樺文学館多喜二ライブラリー」が設立されたのは小林多喜二生誕100年、没後70年の2003年7月だった。その11月には第1回シンポジウムが開催された。 私はこの年の2月、九段会館で行われた多喜..
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多喜二は、もし虐殺されなければ、何をえがきたかったのか今日と明日、久々の連休だ。3月以降、京都春の陣や世界反戦デーなどなど、週末になると出掛けることが多かった。二日連続の休みは本当に嬉しい。休みの日はいつも朝5時から夕方4時頃まで本ばかり読んでいる。仕..
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読書における能動性私にとって読書にはふたつの読み方がある。一つは、最初から何かを見つけたくて読む場合。もうひとつは、面白そうだとか、これを勉強してみようかと狙いをさだめて読む場合。いままで深く考えたことはなかったが、..
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『Q&A 国民投票法案』/菅沼 一王,笠松 健一/大月書店/「国民投票法案が憲法に違反している!」憲法改悪に反対する者としては国民投票法の制定さえ反対である。国民投票法の目的が憲法を変えることにあるのは明白であり、改憲の突破口がこの国民投票法となる。 本書は、そうであっても「もはや、国会..
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『「心のノート」の方へは行かない』/岩川直樹・船橋一男編/子どもの未来社/「11億円もかけたノート」教科書でも副読本でもない。教科書検定の対象でもなくチェックシステムがない「心のノート」。この「心のノート」とは何なのか。何を目的とし、子どもたちに何を伝えようとするのか。 すでに「心のノート..
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『憲法九条、未来をひらく』/井上 ひさし他/岩波書店/「九氏の熱い確信の声が届いてくる」「九条の会」発足から1年過、今年7月30日に開催された講演会には1万人の人たちが集まった。本書は、そのときの講演内容とそこに参加できなかった人の想いが掲載されている。 『憲法九条、いまこそ旬』に..
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『子どもたちの日本国憲法』/子どもたちの日本国憲法/新読書社/「子どもの目を持ち続けよう!」少年の目に涙があふれる 戦場へ行く母を見送るその姿が 目に焼き付いたまま離れない 小さな体が あまりにも 大きな 悲しみや恐怖につつまれて・・・ それでも大人たちは 少年の澄ん..
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『ハルカ・エイティ』/姫野 カオルコ/文藝春秋/「ふつうじゃない女性の戦前・戦後」著者はあとがきで「本書はノンフィクションではないが、実在の人間の、戦場での体験をはじめ、事実をもとにした小説である」とある。著者の伯母がモデルだそうだ。 戦前の体験が描かれているため、読み始めた..
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『あなたが「いる」ことの重み』/藤谷透/青木書店/「なぜ人を殺してはいけないのですか?」「なぜ人を殺してはいけないのですか」という若者からの問いに多くの大人は衝撃を受けた。今も、この問いを取り上げた書が出版される。 本書は、「現代批判の哲学」シリーズとして2001年に出版された..
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『桜島・日の果て・幻化』/梅崎 春生/講談社/「生きること死ぬこと、極限状態の深層心理」戦争文学なのか、戦後文学なのか、とかく分類したがる人の中で、『桜島』に対する表現が違う。そんなことより、『桜島』が何を描こうとしたのかを読むことが必要だ。 アメリカ軍の沖縄上陸、沖縄戦の悲劇..
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『8月の果て』/柳美里/新潮社/「朝鮮併合と戦争、そして戦後、いま、未来」横山秀夫の『出口のない海』は、野球投手とオリンピック候補の陸上選手を襲った戦争を描いている。本小説は、日本に併合された朝鮮半島の幻の五輪マラソンランナーの生涯をたどる力作である。 日本が引き..
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『ユートピア』/トマス モア/岩波文庫/「ユートピアはどこにあるのか」「ユートピア」とは、「どこにもない国」という意味でモアの造語である。架空の国に行ってきた人から、その国の制度や暮らしを聞き、モアがそれをまとめたという設定のもとに物語りは進められる。 この物..