記事「読書」 の 検索結果 44526 件
-
『小林多喜二を売った男』/くらせ・みきお/白順社/「特高警察によるスパイの真相に迫る」『小林多喜二を売った男』という題に関心を引かれた。小林多喜二が特高警察のスパイの手引きにより逮捕され、その日のうちに虐殺されたことは有名である。 小林多喜二を売ったスパイ三舩留吉の名も、小林..
-
『ガリヴァー旅行記』/スウィフト/岩波文庫/「18世紀初頭の思想を知ることができる批判的物語」ガリヴァー旅行記という名を聞いたことのある人は多いだろう。私自身も子供の頃に子ども版を読んだことがある。全文の翻訳書を読むのはこれが初めてである。 小人の国や巨人の国の話は、子ども時代の記憶..
-
『遺伝子で探る人類史』/J. リレスフォード/講談社/「民族などという狭い概念が吹き飛ぶ人類史」遺伝子分野の発見は目覚しい。DNAの発見から女性だけが伝えるミトコンドリアDNA、男性だけが伝えるY染色体。このDNAを調べれば、かなり具体的な遺伝情報が分析できる。 ミトコンドリアDNAを..
-
『現代を探求する経済学』/石川康宏/新日本出版社/「竹中流経済学のデタラメと本質がわかる」『現代を探求する経済学』と題名に、今日の現状と経済とのかかわりを描いた理論を想起した。たしかに、現代をどうみるかという経済学であったが、今日時点の最新の状況にまで筆が及んでいないところがあり、少々落..
-
『魂のメッセージ』/松本忠司/東銀座出版社/「三浦綾子の『母』『銃口』論に同感した」白樺文学館多喜二ライブラリーが出来てから約1年。これが5冊目?の出版物。 多喜二がロシア文学をどう読み、その魂のメッセージをどう受け止めたかを考察する論考。トルストイ、ゴーリキイ、チェーホフ..
-
『世界の色をつかまえに』/旭爪 あかね/本の泉社/「あたしはあたしでいいんだよ」いつも良い子でいなければならない、そんな子供を演じ続けてきた。いつも良い子で、挫折したことのない幼年・少女時代を過ごした。そんな女性(あかり)が、行き詰まりを感じたとき、何もできなくなってしまった。..
-
『中江兆民と山県有朋』/村島昭男/光陽出版社/「明治は果たして維新だったのか」「明治は果たして『維新』であったのか」。著者はあとがきで、この問いから生まれたのがこの作品であると述べる。結論は「明治と維新というのには抵抗を覚えます」とある。 なぜ著者がそう考えるのか、そ..
-
『「戦火のなかの子どもたち」物語』/松本猛/いわさきちひろ絵/岩崎書店今年は、いわさきちひろ没後30年になる。ちひろの息子松本猛が、絵本『戦火のなかの子どもたち』が出来上がるまでの、いわさきちひろの心を描いている。 「戦争は、戦闘行為をおこなっている人だけが犠..
-
『社会契約論』/ルソー/岩波文庫/「人間は自由なものとして生まれた」人間は自由なものとして生まれた、しかもいたるところで鎖につながれている。 『社会契約論』のはじまりの言葉は印象的である。自由を鎖につながいだ政治体への怒りが凝縮した言葉だ。ルソーは続けて「人..
-
『茶色の朝』/フランク パブロフ/大月書店/「フランス政治を動かした、たった11ページの物語」ある日、国家が「茶色」しか認めない法律を施行する。この物語の主人公は、ごくごく普通の市民。疑問と不安を感じながらも、生きることに何の支障もないことから、まあいいかぁとやり過ごしてしまう。 そ..
-
『あたらしい憲法のはなし・民主主義』/文部省著作教科書/展望社/「憲法施行後文部省から出版された本」本書は、日本国憲法施行直後に文部省から出版された『あたらしい憲法のはなし』『民主主義』の復刊書である。 「はじめに●解説にかえて」を「九条の会」事務局長の小森陽一東大教授が書いている。 ..
-
『ぼくの描いた戦争』/手塚治虫/KKベストセラーズ/「戦争を描いた手塚治虫のマンガ」マンガ本を買うのは何年ぶりだろうか。もうずいぶん買っていないような気がする。マンガにも心を打つものがあり、話題作を買うこともある。滅多にないが・・・。 手塚治虫のマンガはテレビを中心に知って..