記事「読書」 の 検索結果 44526 件
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『夏草』/前田 純敬/高城書房/「少年が見た空襲の実態」1945年3月18日、鹿児島市街が強烈な爆撃を受けた。グラマン戦闘機1200機と伝えられた。中学2年生の慶二が見た戦争の悲惨さを描いた小説が蘇った。 爆撃に破壊された家屋、炎上する街、瓦礫と..
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『教育改革と新自由主義』/斎藤貴男/子どもの未来社/「教育機会均等の理念が力づくで叩き壊されている」寺小屋新書。聞いたことのない新書を本屋で見つけた。本書が創刊第1号となる。 斎藤貴男の著作を読んだことのあるものなら、このジャーリストの激しい批判的な文面を思い浮かべることだろう。しかし、本..
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『小説の心、批評の目』/日本民主主義文学会/「文学に何が求められているのか」文学と人間、この問題を論じた書が今日どれだけあるのだろうか。新船海三郎は「最近の文学入門書は、といっても、そもそも文学入門と名乗る本が出版されないのだが、もはや文学とは語らなくなっている」と指摘する..
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『生きることと自己肯定感』/高垣忠一郎/新日本出版社/「大人よ誇りと自信を取りもどせ」臨床心理学の専門家で、登校拒否問題などに取り組む作者が大人にむけて書いた本である。 「子どもの『問題』は、そのことを私たちおとなに問うているのである。おとなは自分を棚上げにして、子どもの『問..
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『懐郷』/熊谷 達也/新潮社/「昭和30年代の時の刻みを描く7つの物語」昭和30年代とはどんな時代だったのか。振り返れば激変の時代だったのかもしれない。35年生まれの私には振り返るすべはないが、子供時代の記憶からも「そうだったんだ」という情景が蘇ってくる。 別々..
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『現代の戦争報道』/門奈直樹/岩波書店/「真実は伝えられているか」情報戦争と言われる現代の戦争。では、戦場の真実は報道されているのか。本書は、現代の戦争報道の実態を、世界のメディアと国家、軍隊との関係を事実の検証に基づきながら分析している。 その結論は「戦..
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『近代日本文学への射程』/祖父江 昭二/未来社/「「人間」への想い溢れる近代文学研究」近代文学研究者による近代文学研究とは、その視点には同等な人間観が溢れている。 第一部「近代日本の文学と朝鮮・中国」と題し、中国や朝鮮を蔑視した国民としての反省の立場から、著名な作家が中国・朝..
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『邂逅の森』/熊谷達也/文藝春秋/「久々に重厚な小説を読んだ!」綿密な調査により、マタギの仕事と自然観、そして明治維新以降の経済と戦争、その中で時には流されて生きる人間の弱さと逞しさを見事に描いている。 何よりも感心したのは、マタギという仕事の自然観。そ..
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『マクロ経営学から見た太平洋戦争』/森本 忠夫/PHP研究所/「矛盾に満ちた狂気の『魔性の歴史』」私の書評を根気良く読んでいただいている人には、この表題及び出版社の本を書くなど奇怪に見えるかもしれない。マクロ経営学を論じたこともなければ、PHP研究所の本を読むのも初めてである。 ところが..
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『小林多喜二生誕100年記念シンポジウム記録集』/白樺文学館多喜二ライブラリー/2003年は小林多喜二の生誕100年、没後70年であった。各地で多喜二に関する記念行事が行われた。本記録は、11月30日に開催された「生誕100年・没後70周年記念シンポジウム」の記録集である。 ..
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『日本マスコミ「臆病」の構造』/ベンジャミン フルフォード/宝島社/「なぜ真実が書けないのか」日本のとりわけ大手マスコミの報道実態を徹底的に暴露し、ジャーナリズム精神に警告を発する。その本質にある「臆病」の原因に迫る力強さを感じる。 「日本人は、明らかに周りを見過ぎである。異常な臆病..
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『平和秩序形成の課題』/渡辺治・和田進編/大月書店/「世界平和を実現するために何をすべきか」講座「戦争と現代」第5巻。最終巻で、世界平和を実現するための対抗構想、思想、担い手を検討する。 本書の出版は2004年4月である。「九条の会」発足以前である。その時点で本書は、「九条改憲に反..