記事「読書」 の 検索結果 44527 件
-
『きみに読む物語』/ニコラス・スパークス/アーティストハウス/「愛する人に語り続けることのできる物」「詩人はよく、愛を手におえない感情だと表現するよね。論理や常識など、どこかにすっとばしてしまう感情だと。それが、あのときのぼくにぴったりの言葉だ」 「ぼくたちは恋に落ちた。そして、そのとき、めっ..
-
『「新しい戦争」の時代と日本』/渡辺治・後藤道夫編/大月書店/「これからの世界と日本はどうなるのか」本書は、多彩な執筆陣が、それぞれの考えを著述。少しずつ違う認識や見解が表明されている。そして、現代のアメリカによる戦争を冷静に分析し、その方向と私たちの果たすべき役割を示そうしている。 アメ..
-
松川事件と広津和郎『』/木下英夫/同時代社/「真実が人を動かすとき」広津和郎の作品は読んだことがない。しかし、昨年、広津和郎の文学が見直されていい、というような評論を読んだ。たまたま目にしたのが、この『松川事件と広津和郎』であった。広津和郎とは?という興味と、松川事..
-
『小林多喜二伝』/倉田稔/論創社/「人間・多喜二を描く伝記」知人・友人の証言をあつめ多喜二の全体像にせまる小林多喜二伝、というだけあって900ページに及ぶ伝記である。 多喜二の伝記でもっとも優れていると言われるのが、手塚英孝「小林多喜二」である。本書..
-
『夕映えの道』/ドリス・レッシング/集英社/「老いと命について」同名で映画化された作品。有名女性誌のキャリアウーマンが中年を迎えて変化していく様子と、老いについて考えされる作品。 夫にガンの宣告。しかし、事態を受け入れることができないままに死を迎える。死..
-
『博士の愛した数式』/小川洋子/新潮社/「数字、数式が小説に?」今年の発表作品のなかで、この小説がたいへん話題になっていると知り、迷わず手にした。数字や数式が小説の題材になるなど予想外である。ところが、なんと美しく描かれていることか。驚嘆! 交通事故で記..
-
『ルック・アップ』/渥美二郎/新日本出版社/「新しい作風、今後に期待できる!」こんな作品には初めて出会ったのかもしれない。楽天家の主人公を中心に、人間にとって大切なことを描いている。それなのに気負いや納得させようという押し付けがない。 シングルファーザーになった高校教..
-
『チャップリン自伝』/チャールズ・チャップリン/新潮社/「笑いと涙を同時に届けるチャップリンの本音」笑いと涙を同時にさそう、そんな映画はチャップリンにしか描けないのだろうか。両親の離婚、貧困生活から孤児院への出入り、母親の病気、幼少時代の生活が、すべての人間への愛情あふれる演技を可能にしたのかもし..
-
『ルポ解雇』/島本慈子/岩波新書/「人間の尊厳奪う解雇が続発している!」2003年6月成立した労働基準法改正。その経過と問題点を、解雇の実態、法改正の舞台裏を緻密な取材を通して執筆している。 労働は商品ではない 普通に考えれば当たり前の話である。しかし、..
-
『冬の銀河』/平瀬誠一/新日本出版社/「人間は成長する」ドラマ『ヤンキー母校に帰る』の原案となった『不良少年の夢』に感動した。この舞台である北星学園余市高校をモデルにした小説が七年も前に書かれていることを知った。 もし『不良少年の夢』を読んでいな..
-
『よみがえれ小林多喜二』/土井大助/本の泉社/「多喜二はまだ語りつくされていない」「白樺文学館多喜二ライブラリー」として発売された本。過去の多喜二記念行事での講演や詩、エッセーなどを補筆したもの。 多喜二が暗黒の時代にいかに生きたか、多喜二の明るさと温かさをも描いている。..
-
『となり町戦争』/三崎亜記/集英社/「悲しくなるほど人を見つめた小説、ぜひ読んで欲しい!」とても悲しい読後感。なのに考えずにはいられない読後感。そして、これほど一読をお薦めしたい作品も近年珍しい。 いくつかのレビューや書評を読んだが、この小説の核心を描ききった書評はいまだにお目にかか..