記事「読書」 の 検索結果 44527 件
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『フランスの空に平和のつるが舞うとき』/美帆シボ/柏書房/「私たちは世界を動かせるのか」フランスで、反核・平和運動を進めている作者の、感性豊かな平和を求める自伝的エッセイ。作者はピースアニメ「つるにのって」を製作指揮した。 サブタイトルは「私のパシフィスト宣言」。パシフィストと..
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『国際労働基準で日本を変える』/ILO条約の批准を進める会編/大月書店/「基本的人権と平和めざして」「社会正義なくして世界平和なし」を基本精神として活動するILO。このILOの活動と条約を知りたくて手に取った一冊。 漠然としか知らなかったILOの精神と活動を知り、深い感銘を感じている。人権..
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『白樺たちの大正』/関川夏央/文藝春秋/「ユートピア村では現実を変えることはできない」武者小路実篤を中心に作られた「新しい村」の行方と、その時代と文学を描いた作品。武者小路実篤、志賀直哉、有島武郎などなど、多彩な作家のエピソードなども描かれている。 明治末から幸徳秋水などによ..
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『完本 昭和史のおんな』/澤地久枝/文藝春秋/「旧憲法下の昭和に生きたおんなとおとこ」「おんな」を書くことは、そこにかかわった「おとこ」を書くことでもあった。あとがきの言葉である。旧憲法下の昭和。思想弾圧への命を賭けたたたたかい、認められぬ恋、情死などなど、いつくかの証言をもとに書か..
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『景気とは何だろうか』/山家悠紀夫/岩波新書/「いっこうに暮らしがよくならないのはなぜ?」景気とは何かを考えながら、暮らしの視点から重要な提起をしている。いま景気とは無関係に、私たちの暮らしは苦しくなっている。 史上最高の収益をあげ続けているトヨタ、ところがリストラとベアゼロなど、私..
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『中江兆民』/飛鳥井雅道/吉川弘文館/「自由民権運動を考える」「民約訳解」などルソーの翻訳をし、フランス学派の代表と目された中江兆民の生涯。もう少し思想的な部分の叙述を期待していたが、思想的な内容には詳しく踏み込まず、兆民の生涯を描いた著作であった。 ..
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『「破戒」と人権』/川端俊英/文理閣/「人権尊重の思想はどう発展してきたか」島崎藤村の『破戒』を中心に、文学が提起する人権の課題に取り組んだ意欲作。大正時代からの近代文学に表れた人権問題にも踏み込み、とても参考になる作品だ。 まえがきで「主人公やその周辺の弱者たちに..
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『にあんちゃん 十歳の少女の日記』/安本末子/西日本新聞社/「明るいともしびがひかると信じて」両親を亡くした四人きょうだいの懸命に生きる日々を描き、1958年に出版されベストセラーになった日記の復刻版。今村昌平監督の手で映画化もされたという。 両親を亡くした十歳の少女が、貧しくとも懸..
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『橋のない川 住井すゑの生涯』/北条常久/風濤社/「平等なくして真の自由はない」『橋のない川』で真の平等を訴えた住井すゑ。著者は、平和・平等を訴え続けた彼女のエネルギーがどこから発生し、なぜ高齢になっても「橋のない川」続編の執筆に執着したのか、その根源に迫っている。 ..
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『キャッチャー・イン・ザ・ライ』/サリンジャー、村上春樹訳/白水社/「青春時代に探し求めるものは・」なぜ、なぜ、なぜ。物語の展開がわかりにくい。なぜ、この小説がいつまでも読まれるのか。主人公の一連の不可解な行動の中に、そうした衝動にかられる要素を誰もがもっているというのか。 たしかに、教育..
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『沈黙の海』/千場茂勝/中央公論新社/「企業が人命より優先する利潤追求は今も続いている」「沈黙の海」という題名から、レイチェル・カーソンの「沈黙の春」を想起した。企業が人命や自然よりも、利潤追求を優先する姿勢は今も昔も変わらない。 第一次訴訟から第二次、第三次訴訟、そして最終和..
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『俺たちの翼』/土井清/文芸社/「『沈まぬ太陽』で描かれた日航労働者の生の記録」ベストセラーとなった山崎豊子の『沈まぬ太陽』。その舞台となった日本航空の元労働者が綴ったリアルな記録の物語。 昨今、企業のモラルハザードが社会的問題となっている。そうした中でも大企業の内幕が..