記事「読書」 の 検索結果 44527 件
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『宮武外骨』/吉野孝雄/河出書房新社/「反骨反権力のジャーナリスト」反骨反権力のジャーナリスト、宮武外骨の名を知ったのは鎌田慧の『反骨のジャーナリスト』(2002年、岩波新書)。その後古本屋で本書を見つけて購入。 慶応4年生まれの宮武外骨は、自由民権運動から..
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『龍馬』/津本陽/角川書店/「史実に基づいて描かれているが・・・躍動感が・・・」2001年4月の青春篇出版から2003年7月、やっと全5巻が完結した。読み始めて2年以上というのは長すぎないか。 この津本・龍馬は史実に基づくと思われる文献を豊富に駆使し、現実の龍馬を描き出そう..
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『菜の花が咲いたよ』/旭爪あかね/本の泉社/「農業と食を守るため真剣に生きる人々のドキュメント」作者は昨年「稲の旋律」で多喜二・百合子賞を受賞した。「稲の旋律」では引きこもり問題と農業、家族、愛などを感動的に描いた。 今回は農業と食問題に真剣に取り組む人間集団をドキュメンタリー風に描き..
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『一九四一黄色い蝶』/岩崎京子/くもん出版/「こぼれ落ちていった時、その大切さに気づくもの」児童文学者が自らの体験をもとに書いた自伝的小説。子どもにも読めるように振り仮名が振られているが、内容は大人用の児童小説と言ったほうがよいかも知れない。 1941年の正月から、12月8日の真珠..
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『雲の都 第一部 広場』/加賀乙彦/新潮社/「血のメーデーの真相」アメリカ占領軍からの解放後の日本を描く作品。特に解放後初めてのメーデーの描写は興味深い。国家権力による陰湿な策動と挑発を描いた所は、それなりの調査なくしては描き得ないだろう。 当時の状況について..
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『自由のパラドックスと弁証法』/牧野広義/青木書店/「真の自由とは」現代批判の哲学シリーズとして出版されている中の一冊。「人間として生きていくということは、自由を求め続けることである」。著者の想いが表現された言葉である。 自由だと思っていても、現代の自由にはパラ..
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『暁の鐘』/前田愛子/新日本出版社/「女性の解放、真の自由をめざして」明治初期から女性解放運動の先駆者として活躍した女性、福田英子の生涯を描いた物語。自由民権運動の高揚のなかで、女性の解放、人間の自由について考えた英子。民権運動への弾圧、名誉と地位のために権力におもね..
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『知里幸恵 十七歳のウエペケレ』/藤本英夫/草風館/「アイヌの伝承を書き残した女性の物語」アイヌというだけでいわれなき差別を受け、悲しみ、苦しみを耐えてきた少女、知里幸恵。金田一京助との出会いから、アイヌの伝承を書き残すことに生きがい知る。この少女の生い立ちから、19歳で夭折するまでの物..
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『PAY DAY!!!』/山田 詠美/新潮社/「理不尽な理由で人命が奪われてはならない」「怖かった。人を失うのは、もう沢山」 「あなたは納得行かない理由で、大切な人を失くしたことはあるの?」 「憎むべき相手よりも、あなたの傷の方が具体的だから」 9・11テロで大切な人を..
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『花いちもんめ』/片岡 弘/光陽出版社/「ほのぼのした青春から老年への情緒」本屋で偶然見つけた本、「花いちもんめ」という題に惹かれて購入した。10作品もある短編集。もともと短編は苦手だったが、一気に読み通した。 2作品を除いて、関連のない短編だが、青春時代の異性へのトキ..
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『北村兼子』炎のジャーナリスト/大谷 渡/東方出版/「自由という大空に向かって羽ばたいた女性」北村兼子という名前は聞いたこともなかったが、ある機会にこの女性の存在を知り、この本を手に入れた。27歳で亡くなった北村兼子について作者は次のように述べている。 「北村兼子は、近代日本のなかで最..
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『椿山』 乙川優三郎 文藝春秋 「世の中は少しずつ変わっていくに違いない」表題作「椿山」と「ゆすらうめ」「白い月」「花の顔」を収録した短編集。表題作「椿山」は道理すら歪める身分制度、そのもとで行われる不正を告発しながら、本当の自由とは、人間とはを考えさせ、同時に世の中は必..