記事「scenery」 の 検索結果 226 件
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置き去りの雪夜の間に降った雪が ベンチに置き去られてる 震える北風の中で うずくまるような素振りで 冬木立の向こう側は 人気のない白い世界 微かな風に揺れる小枝 そこだけ生きている ..
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余部の海いつか見た 余部(あまるべ)の海は 冬の凍てつく風を はらんでいた うなりをあげて うち寄せる白波 砕けた後に 雪の舞い 数えること 星の数ほど 悲しみを抱えて..
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コーヒー溜息ばかりの 人込みを潜り抜けて あなたのそばに 辿り着けば 窓辺のシクラメンは 優しく淡い紫 目に焼きついて 離れようとしない 細く開けた窓からは 眠らない街の音が..
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冬凪冬凪 海は穏やかで 陽射しは わずかに優しくて 寂しげな 海鴎 翼に風をはらむ 厳冬 雪が多く きらめく 白に震える たおやかな 鼻歌 ついて出ても霞むだけ 木々の..
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銀色の光は微かに哀しみをたたえているかのようでクリスマスの時期になると 都会は華やいで いつもは穏やかな ショーウィンドウさえも 煌びやかに着飾ってしまう 色気のない街路樹さえも 明滅する木の葉をつけて 普段は知..
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秋終枯葉色の絵はがき 郵便箱に一枚 それは 去りゆく秋の置き手紙 足早に 急ぎ足で 瞬く間に走り抜ける その刹那に 置いていったもの カップから立ち上る..
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もみじ色もみじ色に染まっていく 風も街も もみじ色に染まっていく あの秋の日に 君がくれた楓の葉は 確かにもみじ色だった その色が ぼくの心を染めた ぼくの心はもみじ色でいっぱ..
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ポインセチア秋へと急ぐ 都会の片隅に ポインセチアの 赤い一群れ 灰色に染まりがちな都会の秋を 縁取っている その情熱の色が 風に乗って 都会を全て染め上げればいいのに ..
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空が高すぎる空が高すぎる 雲が離れてく 風が動いてる 秋がなびいてる 空が高すぎる 雲が離れてく 風が動いてる 秋が揺れている 頬を染めている 紅い木の葉なら 揺れる..
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啾啾 (しゅうしゅう)啾啾と鳴く秋虫の 夜の帳に響く様 静けき月の明るさに 薄 揺らめく雲の原 ぽたりぽたりと秋の露 泣き濡れに濡れ十六夜の 啾啾と鳴く秋の虫
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あの空は君のもの羽ばたき舞う鳥は 翼に空を抱いている 風を友にして ためらいなく駆ける 辿りつけないのは 遥かに見える地平線 星を道しるべに 揺るぐことのない歩み 多分君も今頃 同じこ..
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CALM THE LIGHT窓を開ける 夜風が忍び込む 眠らない街の音をつれて 摩天楼の青い光が 音も立てずに寄り添う 部屋の灯りを閉じて 二人の思い出も閉じて せめてふたりは いつ..