記事「scenery」 の 検索結果 226 件
-
雄大な絵の下で抜けるような青いカンバスに 白い絵の具で絵を描きながら 風が走ってゆくよ 急ぎ足で東を目指して 幾分柔らかい陽射しに 頬を染めながら 君が走ってくるよ あの丘の上から ..
-
遠近 (おちこち)遠近に風の音 戯れし風の音 竹林を青く吹き抜け 水面にさざめき立つ 遠近に風の音 泣き濡れし風の音 一滴に揺れて揺られて 色めき立つ梢 石畳を穿ちつつ 去り行く..
-
十六夜十六夜の月 欠けゆくは日々 立ちすくむ夜 古の夜 風はさやさや 月がゆらゆら 水にさやさや 揺れてゆらゆら 十六夜の月 雲になびけば 万葉の地に 秋の立ち風 ..
-
夢飛行♪ 誰もいない 草原で 仰向けに 寝そべってみれば いつの間にか 夏よりも 少しだけ 雲が高いね 知らず知らず 生えてきた 翼広げ 雲の向こうへと 横になって 伸び..
-
長月長月の 夜のしじまに 冴えるはただ 満ちゆく月 朧に霞む 雲の白き肌に 投げかけるは 光の筋 清けき (さやけき) 風の歌は 読み人知らずの 子守唄 十五夜に向かい 天..
-
夏の去り際相変わらずの陽射しの中 一人 歩いてみる 木々のざわめき 光立つ木漏れ日 色めきたつ小鳥たち 刺すような陽射しじゃなく かといって 穏やかでもない 夏と秋のせめぎあい ..
-
26時26時の時報を合図に 車を止めてみる 都会の橋の上から 眠らぬ街を眺めれば 永遠に 26時のままでいい タバコに火をつけて 煙で夜空に絵を描き 貴女のあの涙の 行方を案じて..
-
クリーニング明日 クリーニング屋に行ってくるよ 近所の店にね ポロシャツを出してくるつもりだ いつか君が買ってくれたやつ ポロシャツの胸のところに残っている 胸のところに微かに残って..
-
終夏片陰の色 褪せる頃 夕涼 そして朝涼と 季節が移ろう 蝉の時雨も いつしか止んで 去り行く夏の後姿 白雲の向こうへと 日に焼けた肌と 水面に踊る陽射しが 記憶の底に 切..
-
夏落葉夏落葉の積もる小道を 一人静かに歩いてみる 聴こえるのは風のさざめきと わたしの息遣い 夏落葉の積もる小道を 一人静かに歩いてみる 口ずさんだ子守唄は いつか母の背..
-
女郎花川辺に群れる女郎花 晩夏の風に揺れている きっとわたしも女郎花 どこかわたしに似ている あの夏の夜に 指切りした約束 破ったのは貴男 小指は まだ 貴男を..
-
レインコート季節はずれの雨の中 レインコートの人が歩いてくる 見かけなくなった レインコート なんだか懐かしい 雨の日といえば 当たり前だった 誰もがみんな 着ていたはずで ..